原則、コンタクトレンズをつけて寝るのはダメです。
そう言うのは、NYU langone healthの眼科形成外科医で、眼腫瘍学を専門とするイリーナ・ベリンスキー博士。
コンタクトレンズは安全ですが、それは適切なケアをすればの話です。
コンタクトレンズは目の中にある異物だと考えてください。
スポンジのようなもので、快適であるためには湿り気が必要となるため、目から水分を吸収し、細菌を閉じ込めることもあります。
以下にコンタクトレンズをつけて寝ると目に何が起きるのかについて、イリーナ・べリンスキー博士の話を紹介します。
コンタクトレンズは細菌が繁殖しやすい
コンタクトレンズは、汚れやすく細菌が繁殖しやすいので、定期的に外して洗浄しなければなりません。
なぜなら一部の目の感染症は本当に深刻で、たとえ治まったとしても、目の表面である角膜に傷がつき、その傷が視力の永久的な変化を引き起こす可能性すらあるからです。
目の感染症は、角膜などの部分移植が必要になったり、視力を完全に失ったりするほど眼球に傷がつくこともあり、壊滅的な打撃を与えるでしょう。
ただし、コンタクトレンズに関連した深刻な感染症は、幸いなことにまれです。
もし頻繁に起こるようなら、誰もコンタクトレンズを使いたがらなくなってしまいますよね。
このような感染症はかなり稀で、大抵の場合、コンタクトレンズの衛生状態が悪いことが原因なのです。
そのためコンタクトレンズの衛生状態を良くするには、以下のことを心がけてください。
コンタクトレンズの使用で守るべき2つのこと
1つは、コンタクトレンズのケア方法を守ることです。
起きてから寝るまで使える「1day」、開封した日から14日間使える「2weeks」、1ヶ月使える「1month」など、種類によって使用方法や消費期限は異なるため、それぞれの用途にあわせたケアが必要となります。
毎日使うものなので、1日以上使い続ける場合は、その日の終わりに洗浄やたんぱく除去をする必要があるのです。
2つめは、コンタクトレンズの装着時間を守ること。
コンタクトレンズの装着時間が長くなりすぎると、角膜は酸素不足になります。
また、時間が経つにつれて、レンズの表面が変形して滑らかでなくなるため、目の中がゴロゴロしたり、角膜の表面に微細な傷が生じたりするおそれもあります。
レンズがくもったり、乾燥して目に張り付いたりもします。
目の水分は、コンタクトレンズをずっと入れておくには十分ではないのです。
これについては、コンタクトレンズを台所のスポンジのように考えてみると分かりやすいでしょう。
頻繁にクリーニングする必要がありますし、場合によっては頻繁に交換する必要もあるかもしれません。
さらに、コンタクトレンズは、入れ方を間違えると、まぶたの下で折りたたまれて、目の奥に入り込んでしまうことがあります。
これは、コンタクトレンズをつけたまま寝ることで、寝ている間に起こる可能性もあるのです。
以上のことから、コンタクトレンズはつけっぱなしにしないで、必ず取り出してから寝てください。