宇宙(地球の周り)のゴミが超臨界に達するとき

2017年5月 1日

地球の周りにはゴミがたくさんあるって知っていますか?なんと、この宇宙のゴミが、人間の手によって、近い将来急速に増加しようとしています。

仮に、地上でポイ捨てをしたのなら、誰かが拾ったり、掃除をしたりすることで、ある程度はきれいになるかもしれませんが、広大な宇宙ではそうはいきません。現段階ではどうあっても打つ手がない状態です。

ところが一方で、人間は、技術の進歩によって宇宙に急速にゴミ(人工衛星)を放ち続けています。

それが、将来的にどのような結果を生むのでしょうか。

ここでは、宇宙にたくさん存在するゴミの正体や、近い将来起こるであろうといわれている悲劇について紹介します。

宇宙のゴミの正体

宇宙のゴミやガラクタは、アメリカ軍航空部門のレーダーにとらえられただけでも23000個といわれ、その数は、控えめに言って「たくさん」、実際には数えきれないほどだといわれています。

こういった宇宙のゴミには、もう使用されていない人工衛星や通信衛星、ロケットの断片や塗料、残骸などの人工物が数多くあります。これらには、時速約40233.6キロという速さで地球の軌道を周っている小さな破片をはじめ、何万もの小さな物体が含まれます。

それらのガラクタは、宇宙に打ち上げられている国際宇宙ステーションや人工衛星に衝突した場合、損傷を与える可能性があるため、NASAは日々、破片を避けるために努力しています。

しかし、地球を取り巻く宇宙環境はどんどん悪くなっています。

急速に増加し続ける宇宙のゴミ

現在、キューブサット(CubeSat)と呼ばれる小型人工衛星の需要が急速に増加し続けています。

キューブサットは、製造コストがあまりかからないうえ、一度に何百もの数を宇宙に打ち上げることが可能であるため需要が多く、最近では、インドで100個もの人工衛星が軌道に乗りました。

これから、少なくとも数年のうちにさらに12000個以上が打ち上げられる予定です。

このように、宇宙へのアクセスがより手軽なものになるにつれて、打ち上げられた人工衛星がなんらかの理由で故障したり、ミッションを終えたりした後の残骸は、危険物となって宇宙に蓄積されていきます。

宇宙のゴミが生む将来的な問題

宇宙にあるガラクタが増えた場合、破片がたった一つでも、人口衛生に衝突するだけで悲劇が始まります。一つの衝突によって出た破片が周囲に飛び散り、衛星同士が互いに衝突し合うという連鎖反応につながってしまいます。

こうして生まれた宇宙のゴミは、軌道に乗って、地球の周りを周遊し続け、厚い厚いゴミの層を作ります。

おそらく宇宙旅行は危険なものになるでしょう。

実のところ、現段階では、これらの使用済み人工衛星の回収プランは立っていません。

巨大な網のようなもので廃棄物を回収するといった案をはじめ、いくらかの提案はありますが、残念ながら誰ひとりとして、宇宙の清掃ボランティアに手を挙げる者はいません。