長距離を走った後の体に起こる5つの恐ろしいリスク

2017年5月11日

マラソンでは、42.195kmを走らなければなりません。

これほどの長い距離を走った場合、人間の体は、一体どのような状態になるのでしょうか。

ここでは、人間が走りすぎた場合に、体になにが起きるのかについて、科学者たちが解明した4つの恐ろしいリスクを分かりやすく紹介します。

熱を出す

マラソンを走っていると、体の深部体温(放熱が起こりにくい体の内部の温度)はどんどん高くなっていき、38.9度近くまで上昇するといわれています。そのため、体は常に汗を出して体温を低く保とうとします。

走れば走るほど、体温調整のために水分が必要となりますが、汗として失った水分を100パーセント補充するのは難しいことです。すると体は自分の力で体温を低く保てなくなってしまい、結果的に熱が出ます。

低体温症になる

走り終わった後も深部体温は高いままなので、体は熱を放出しようとし続けます。この時、もし外気温が低いと、体温が急激に奪われ過ぎて、低体温症になる危険性があります。

そのため、マラソンでは、走った後に、低体温症を防ぐために選手にブランケットをかけることがよくあります。

腎臓の機能が低下する

ある研究者が、ランナーの腎臓の機能を調査したところ、マラソンを走った後の選手の82パーセントが急性腎障害のステージ1であったことが分かりました。

急性腎障害とは、急に腎臓の働きが低下し、体内の毒素をうまく排出できなくなる症状です。そして、ランナーたちは、もとのように腎臓の働きが回復するまでに約2週間かかります。

腎臓が長期にわたってダメージを受けた状態が続くと、体にどのような影響が出るのかについては、まだはっきりと解明されていません。

体が飢えた状態になる

人は、約2000カロリーのブドウ糖を蓄えておくことができるといわれています。マラソンでは、そのうち、1マイル(約1.6km)走るごとに約100カロリーを燃焼します。

すると、平均して20マイル(約32.2km)走ると、体に蓄えられたブドウ糖が失われるので、エネルギーを使い果たしてしまった体は、文字通り飢えた状態になります。

体はそれに応じて、エネルギーをできるだけ使わずに温存しようとするため、それでも走り続けていると、筋肉が機能しにくくなります。

スポーツ業界では、このように長時間の激しい運動によって、自らの意志とは関係なく、ほとんど動けなくなることを「ハンガーノック状態になる」といいます。

マラソンや激しい運動を長時間行うときに心がけたいこと

マラソンをする場合は、数日前から炭水化物を多く摂取する食事法を取り入れることで、ブドウ糖の蓄積量を最大限にすることができます。

今年(2017年度)に入って、アメリカでは、すでに5月の時点で、131,000人がマラソンを完走しています。もし、あなたが、マラソン大会への参加を考えているなら、体を適切にケアすることを忘れないでください。