実は危険!鼻をほじるといけない理由

2017年2月27日

無意識に鼻をほじってしまうクセがどうしてもやめられない子供はたくさんいますが、実は、鼻をほじることは、思った以上のリスクを伴うのでやってはいけません。

それは、周りの人に不快感を与えるからという理由もありますが、炎症や出血、感染症などを引き起こす原因にもなります。

ここでは、どうして鼻をほじったらいけないのかについて、体への悪い影響や感染症のリスクなどを中心に、ニューヨーク大学ランゴン医療センター(NYU Langone)のディレクターである一般耳鼻咽喉科の医師Erich P.Voigt氏によるアドバイスを分かりやすく紹介します。

鼻をほじってはいけない理由

鼻の入り口は、デリケートで傷ができやすいだけでなく、もし鼻をほじったことで内部に傷ができると、傷口から血液を介して体に様々な悪い影響が出る恐れがあります。

細菌が体内に侵入する

鼻をほじることによって、まず、あなたの指についた食べかすや雑菌、インフルエンザウィルスやアデノウィルスなどが鼻の中に持ち込まれ、感染症を引き起こすことがあります。

また、鼻をほじる時に触れる鼻の孔の出口付近には、食中毒を引き起こす黄色(おうしょく)ブドウ球菌や、抗生物質がほとんど効かないといわれるメシチリン耐性黄色ブドウ球菌などといった常在菌が存在しています。

そのため、指や爪で鼻の内部の粘膜が剥がれたり、傷ができたりするとそこから、それらの菌が侵入して、表皮感染症になったり、血流を介して体内に細菌やウィルスが拡がり、他の臓器に感染することもあります。

さらに、鼻の内部が傷つけられると、血液をえさにして、細菌はどんどん増殖していくため、炎症を起こして鼻の中に腫れやおでき、かさぶたができやすくなります

出血しやすい

鼻腔の前方(入り口付近)は、粘膜が薄いだけでなく、5つの動脈があり、さらに、下の方には静脈が集まっている「キーゼルバッハ部位」もあります。

子供が鼻をほじった時に鼻血を出す場合、原因の90%以上が、このキーゼルバッハを傷つけて出血するためだといわれています。

さらに、もし動脈を傷つけてしまった場合は、大量に出血してしまう恐れがあるため、子供の場合特に注意が必要です。

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