名前はおいしそうですが、絶対に食べてはいけないアイス。それが「ドライアイス」です。
ドライアイスは二酸化炭素の固形物であり、-78℃(-109°F)の冷たさ。
実は、世界には、なんとドライアイスをカクテルやアイスクリームに使う人々がいます。
もちろん、安全なのはごく少量に限られ、他の食べ物に混ぜる程度のようですが、もしドライアイスの塊を丸ごと食べたらどうなると思いますか?
以下のように、考えただけで恐ろしい結末が待っています。
ドライアイスの温度
ご存知の通り、ドライアイスの原料は二酸化炭素です。
この気体は-56℃まで冷えます。
しかし、ドライアイスになるためには、さらに冷たくしなければならないので、加圧して液体にした後、-78℃まで冷却して固体に変えています。
あまりにも温度が低いので、ドライアイスを手に取ると、数秒後には、皮膚細胞が凍り始め、死んでしまいます。
では、ドライアイスがどれほど体にダメージを与えるかを知ったうえで、このドライアイスを食べたらどうなるのかを考えてみましょう。
ドライアイスを食べてはいけない理由
ドライアイスを食べるとすぐに、手に感じたのと同じ感覚を口の中で感じるでしょう。
舌や口の組織がチクチクし始め、信じられないほど麻痺したように感じ始めます。
歯のことも忘れてはいけません。
数秒のうちに口全体が凍ってしいます。
ドライアイスを口に含んでいる時間が長ければ長いほど、状況は悪化の一途をたどるでしょう。
そして、最終的には、口の中の感覚を永遠に失ってしまいます。
仮に飲み込んでしまうと、ドライアイスが食道を通過するとき、少しピリピリした痛みを感じ、それから胃に移動。
胃の中に入ると、ドライアイスは熱を持ち、気体の二酸化炭素になります。
ドライアイスは熱を帯びると液体ではなく気体になるからです。
これがドライアイスという名前の由来です。
そしてこのガスが胃の中に入ると、膨満感を感じ始め、鋭い痛みを感じるようになる。
胃の粘膜が凍傷になることも忘れてはなりません。
幸いなことに、このガスによる圧迫感は、げっぷとして吐き出すと和らげることができます。
しかし、ドライアイスを食べ続ければ、ガスの圧力は高まり続け、胃は膨張し、硬くなるでしょう。
破裂する恐れもあります。
お分かりの通り、ドライアイスは絶対に食べたくないもので、保冷剤としての使い方をきちんと守りましょう。