もし、地球が丸ではなく平らだったらどうなるのか?

2017年12月11日

今日では、「実は、地球は丸ではない」といくら言ったところで、人を信じさせるのはほぼ不可能です。それほど、地球が丸いことは、すっかり共通の知識として定着しています。

しかし、世界の歴史をみていくと、時代や文化を越えて、人々は、長い間、地球は平らだと信じていました。

日本の古事記や日本書記にも、地球は平面で、海の上を大地が浮かび、漂っていたことを示す記述が残されています。

これらの、地球の平面説を唱えていた古代の祖先には、残念ながら、大きな概念が一つ欠けていたのです。それは、「重力」です。重力の影響は、地球が本当に平面であるかどうかを判断する重要なカギとなります。

ここでは、地球が、球体ではなく、古代人たちが考えていたように平面(円盤状)であった場合の影響について、スポーツや水、植物の成長などを例に挙げて、科学的に考えられたおもしろいできごとを中心に分かりやすく紹介します。

球体と円盤状(平面状)では重力の向きが異なる

球上では、表面のどこにおいても、全てのものが、重力によって、同じ向き(球体の中心に向けて)に引き寄せられています。

しかし、平面上では、中心から端に移動するにつれて、重力のかかる向きが変わっていきます。

たとえば、仮に地球が円盤状(平面状)であったとします。

すると、この円盤の中心点に立てば、重力は真下に感じられますが、徐々に端に移動するにつれて、下向きの力と同時に、横向きにも引っ張る力が働くようになるため、斜め下向きに引き寄せられるような感覚になります。端までいくと、もはや横向きの重力のみになります。

これは、世界のさまざまな地域で行われているスポーツに大打撃を与えるでしょう。

円盤状(平面状)の地球でスポーツをした場合

仮に、円盤の中心近くで、(円盤の)外側に向かってまっすぐにボールを投げた場合、ボールは、前向きには進まずに、後ろ向きに(円盤の中心に向かって)軌道を変えながら弓形に湾曲して進み、地面に落ちます。

さらに、円盤の端では、下向きに引っ張る重力が実質上ゼロになるため、ボールは簡単に高く投げられます。高さを競う競技では、円盤の端にいる人の方が有利になるというわけです。

スポーツは、ほんの始まりで、自然界も間違いなく重力の影響を受けます。

植物が受ける重力の影響

植物の場合、茎や根は、重力の刺激によって、成長する向きが決まります。

根は重力方向に伸び(正の重力屈性)、茎は、重力の向きと反対方向に成長する「負の重力屈性」と呼ばれる性質があります。

そのため、円盤の中心の森林は、まっすぐにそびえたっているかもしれませんが、中心地点から遠くなるほど、植物はまるで倒れているかのように斜めに成長し、端にいくほどその角度は低くなります。

人が地球の端に向かって歩いた場合

私たちは、端に向かって歩くにつれて、まるで急勾配の丘を登っているかのように一歩一歩が重くなります。そして、地球(円盤状)の端にたどりつく頃には、重力の向きはほぼ真後ろになるので、直角にそびえたつ崖をよじのぼるような感覚になります。

そして、円盤の端を登り切った先にある、わずかな平面に立つと、慣れ親しんでいる丸い地球のように、重力を真下に感じるようになります。

しかし、この円盤の端に住むことは、砂漠に住むようなものです。

円盤状の地球では、重力が、水を中心に向けて引っ張るため、端まで水を行き届かせるのは不可能です。そして、中心にいくほど海面は上昇するので、中心付近の街は、水中都市になるでしょう。

もし、次に、リンゴが地面にまっすぐに落ちるのを見たら、地球が丸いことへの幸運に感謝するかもしれません。なぜなら、地球が平らであるなら、立っている場所によっては、リンゴが斜めに落ちる可能性があり、あなたの顔に直撃するかもしれないからです。