宇宙について勉強したことがある人なら、「光年」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
いったい光年とは何でしょうか?
天文学では、光が(地球でいう)1年間に進む距離のことを光年と呼びます。
光は非常に速く、1秒間に約30万キロメートル進みます。
宇宙空間はとてつもなく広いので、天文学者は長さの単位としてこの光年を用いることで、太陽系外の距離や天体の大きさを簡単に話すことができるのです。
以下に光年では、宇宙での距離や天体の大きさがどれほどになるのかを例を出して紹介します。
光の速さで距離を表す
地球が太陽から約1億5,000万キロメートル離れているにもかかわらず、太陽からの光はわずか8分20秒で地球に到達するのです。
さて、光が数分でそれだけの距離を移動できるのなら、1年でどれだけの距離を移動できるのか想像できますか?
1光年は約9.5兆キロメートルに相当。
渦巻銀河の直径は、通常10万から50万光年。ちなみに天の川銀河の直径は約10万光年。
オリオン座で最も明るい星リゲルまでは870光年。最も明るい恒星シリウスまでは約8.6光年。
太陽系に最も近い恒星、プロキシマ・ケンタウリですら約4.2光年、つまり40兆キロメートル以上離れています。これは、光速で移動するものでも地球から到達するには4年以上かかることを意味します。