ストローで飲み物を吸えるのは空気圧の働きによるものです。
以下に気圧の仕組みをもとに、ストローの水を吸い上げることができる理由について紹介します。
ストローの内外で気圧の差が生まれる仕組み
気圧とは、地球とその上に存在するすべての物体を上から押す空気の重さのことです。
今、ストローが液体にさしてあるとき、グラスの中の液体にかかる空気圧は、ストローの中の液体にかかる空気圧と同じです。
空気圧が釣り合っているとき、グラスの液体とストローの中の液体の水位は同じになります。
しかし、ストローで液体を飲むとき、私たちはまずストローの内部の空気を吸い込むので、ストローから空気が肺に流れ込みます。
そして、ストローの中の空気がなくなるにつれて、ストローの中の空気圧は低下し、グラス内の液体にかかる気圧との間に圧力差が生まれます。
すると、グラスの液体にかかる空気圧によって、液体がストローの中に(空気圧の高い方から低い方へ)押し出されるようになります。
これが、私たちが液体をストローから飲める仕組みです。