なぜ色とりどりの食べ物があるの?虹色の食べ物のナゾとは

2021年9月28日

イチゴ、トマト、橙色のオレンジ、黄色いバナナ、ピーマン、青くわい、藍色のブルーベリーに紫色のナス。

赤・橙・黃・緑・青・藍・紫。果物や野菜は虹のすべての色を持っています。

一体誰が、食べ物に色を塗っているのでしょうか?

もちろん誰の仕業でもありません。

果物や野菜がいろんな色に育つのは、どうやら動物たちが食べるためのようです。

でも確かに、ちょっと不思議な感じがしますね。

自分が植物だったら、どうして動物に自分の体の一部を食べてもらいたいと思うのでしょうか?

そのようなナゾを解くために、今回は、自然界の食べ物がなぜいろんな色をしているのかについて、科学的な視点で考えて紹介します。

ヒントは、野菜や果物の中にありますよ。

色のある果物の共通点とは

さぁ、さっそく食べ物の中を見てみましょう。

まずは、美味しそうな赤いトマトから。次いで、ピーマン、そして、外は緑なのに中はオレンジ色のメロン。

さて、これらの共通点は何でしょう?

中身を見てみると、全て中に種があるんです。

つまり、どれも植物からなる実なのです。

種子が果実に包まれている

植物の構造や部位には、それぞれ異なる機能や仕事があり、すべて大切な役割をになっています。

たとえば、種。カボチャにも、ピーマン、トマト、キュウリ、ナスにも、すべて種があります。

受粉すると、めしべの根本にある胚珠は種に、そして、子房は成長して果実になります。

カボチャ、ピーマン、トマト、キュウリ、ナス、これらはすべて果実が種子に包まれています果実の仕事は、種子を守ることです。

ちなみに、このように胚珠(はいしゅ)が子房(しぼう)に包まれている植物を、難しい用語では被子植物といいます。

果実の役割

実は、果物がおいしそうに見えるのは偶然の産物ではありません。

実際に、動物においしそうに見えなければならないと、がんばって進化してきたからなのです。

なぜなら、植物は種をどこか新しい場所に運び、そこで子孫を増やす手助けが必要だから。

果実を食べた動物が種を運んでくれる

動物が果物を食べると、驚くべきことが起こります。

動物のおなかの中で、果物は分解されてしまいますが、種は、おなかを通り抜けてウンチとして排出されます。

これは、種には特別な外皮があって、動物のおなかの中で分解されずに、うんちとして排出された後に、新しい植物に成長できるようにするためです。

それでは、なぜ植物は動物に種を運んでもらう必要があるのでしょうか?

植物が動物に種を運んでもらわなければならない理由

植物が育つためには、水、太陽の光、土、そして、空間が必要です。

たとえば、もしリンゴの木から果実が落ちて、種が親の木のすぐ下で育つとしましょう。

もしかしたら、親の木に隠れて日光が十分に届かないかもしれません。さらには、親や他の木が、すでにその場の水や土、スペースを使っているので、種が育つにはそれらが不十分になる恐れがあります。

しかし、種子が水と光が十分にあるどこか新しい場所を見つけることができれば、その子孫は成長し、さらに繁殖できる可能性が高くなります

種子は歩き回ることはできませんが、動物のおなかの中に入ることはできます

つまり、果物を食べることで、動物たちは種を新しい場所に運び、そこから芽がでて、葉がでて、花が咲いて、実になるというように、植物の子孫が育つのを助けているのです。

多くの植物は、種を運んでくれる生き物を必要としている

すべての植物にカラフルな実がなるわけではありません。

別の方法で種を撒く植物もあります。

例えば、タンポポを吹いたことがありますか?

タンポポは、動物に頼らずに風を利用して、フワフワの種を遠くに運ぶことができます。

しかし、多くの植物は、種を運んでくれる昆虫や動物、鳥を必要としています。

ということは、動物が食べたくなるように、見た目がきれいでカラフルな実をつけることは、実は植物のためになるのです。

真っ赤なリンゴや、オレンジと赤のマンゴー、濃い紫のナスなどを見ると、お腹が空いてきますよね。

そして、驚くかもしれませんが、色によってもおいしそうに見える動物が違うのです。

動物の中には、人間とは違う色の見え方をする生き物がいるからです。

実際、動物が果物をどのように見ているかは現在も研究が続いています。

例えば、マダガスカルという島の果物は、島に生育するキツネザルにの目に特別にカラフルでおいしそうに見えるように成長していることが分かったのです。

それは、果実の仕事が種をまくことだからです。

葉野菜はなぜ緑色なのか?

さて、私たちの食べる野菜の中には、植物の他の部分から作られるものもあります。

例えば、ホウレンソウ。

この構造は植物の葉に似ていませんか?

葉っぱの役割は、植物が太陽の光からエネルギーを得て、水と二酸化炭素を使って養分を作って成長することです。

葉が緑色に見えるのは、光を吸収して光合成をするための「葉緑素(クロロフィル)」という緑色に見えるものが含まれているからです。

以前当サイトでも、太陽の光にはさまざまな色が混じっているため、「白」に見えるとお話しました。

赤や緑、青などを含んだ太陽の光が葉に当たると、葉緑素が青や赤色は吸収して栄養を作るために使いますが、緑色だけを跳ね返す(反射)ため、私たちの目には、跳ね返った緑色だけが届いて緑色に見えるのです。

このように、植物の部位や構造によって、それぞれに役割が違い、それが色に関係しているのです。

参照元:

Why Are Foods Many Colors?