なぜポテトチップスは袋いっぱい詰められていないのでしょうか?
それは、主に酸敗(さんぱい)という現象のためです。
食品は酸敗すると、不快なにおいや味が生じ、べたべたしたりボロボロになったりして食用に適さなくなります。
ポテトチップスには油脂が含まれているため、酸敗しやすくなります。
そこで、これを防ぐために、メーカーがチップスの袋に窒素ガスを流し込んでいるのです。
さらに、袋の中の窒素ガスがクッションの役割を果たし、チップスが割れるのを防いでいるのです。
だから、ポテトチップスの袋は半分までしか入っていません。
しかし、なぜ窒素なのでしょう?
以下に、酸敗とは何かをもとに、ポテトチップスの袋の仕組みをみていきましょう。
酸敗とは
つまり、油の劣化現象の結果、食品が腐敗してしまうのです。
この酸敗を防ぐために、ポテトチップスが入った袋には、酸素が含まれる空気の代わりに窒素ガスが入れられます。
また、この酸敗は、熱や光、微生物などにさらされることでも引き起こされるため、袋には、光や熱を通しにくい素材が使われています。
ちなみに、スニーカーのクッションに使われるポリウレタンなどの(水に弱い)素材も、空気中の水分に触れて加水分解がおきやすいため、製造から4、5年で劣化すると考えられています。