ミツバチは、花粉や蜜を含んだ花を見つけると、仲間に「ダンス」でその場所を知らせます。
エサ場が近いときは「ラウンド・ダンス」、遠いときには「ワグル・ダンス」と、2つのダンスを使い分けて踊るのです。
しかし、ときにはエサ場が、巣から10キロ以上も離れた場所にあることも。
一体ミツバチは、エサまでの道順をダンスでどのように仲間に知らせているのでしょうか?以下にみていきましょう。
ダンスの意味
ダンスによって、コロニー内のミツバチは、互いに協力し合って、できるだけ多く質の高い花粉と蜜を短時間で効率的に集めようとするのです。
エサ場を見つけたミツバチは、その蜜と花粉のサンプルを持ち帰り、巣で他のミツバチに分け与えて匂いを共有。そして、踊るのです。
エサ場が近いときの「ラウンド・ダンス」
「ラウンド・ダンス」は、巣の仲間に、近くに花粉があることを知らせます。
このダンスには、方向に関する情報は含まれませんが、円を描くダンスがどれだけ繰り返されるかが、花粉や蜜の質の良さを語っていると考えられています。
1匹のミツバチが、小さな円を一周描き、同じ円をなぞるように今度は反対方向にぐるりと描くという踊りを繰り返します。
エサ場が遠いときの「ワグル・ダンス」
このダンスでは、ミツバチは、太陽の位置を見て、同じ角度で2つの半円を「8の字」で描きます。
ミツバチのコミュニケーション手段「ダンス」
ミツバチにとってダンスは、大切なコミュニケーション手段です。
研究では、その他にも、他のミツバチに警告するダンス、蜜を集める助けを求めるダンス、新たな女王バチへの喜びのダンスなど、目的によってさまざまなダンスの違いが確認されています。
相手への要求に応じて、ダンスの視覚的な違い、振動の強さなどを使い分けて情報を共有しているようです。
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