さて問題です。ここにおしピンが50個あります。
この剣山のようなおしピンにむけて風船を突き刺すとどうなるでしょう?
答えは、不思議にも風船はわれないのです。
今回は、このような予想外の体験ができる風船を使った素晴らしい実験を5つ紹介します。
風船を割らずに何本も針を刺したり、下から上に竹串を突き抜けさせたり!できたらぜひ友達にも披露してみてください。
1本のおしピンを風船にさすと風船はどうなる?
まず、風船をふくらませます。
次に、おしピンをとがった方が上になるようにテーブルの上に置きます。そのとがったおしピンに向かって風船を押し付けてみてください。
「パン」と音をたててすぐに割れてしまいますね。
予想通りだね。それなら、おしピンの数を増やしてみるとどうなると思う?
もちろん、1個でも100個でも風船はわれると思うよ。
実際に実験してみましょう。
たくさんのおしピンを風船にあてるとどうなるか?
おしピンを一握り取って、とがった針を上にして全部ならべます。
もう一つの風船をふくらませて、同じようにおしピンに押し付けてみましょう。先ほどとの違いは、おしピンの量だけです。
結果は、不思議にもおしピンをいくら当てても風船を割ることができませんでした。
どうして?なぜなの?
風船が割れなかった理由は、おしピンの数を増やしたことで、風船にかかる圧力が分散されたからです。
一つ一つのおしピンによる風船を割る力(圧力)が小さくなって、割れにくくなったのです。
もしろん何度も何度も強い力で押し付け続けると、最終的には風船は割れてしまいますよ。
さらにちょっとしたトリックで、風船を割らないように針や竹串をさすことができるんです。
風船を割らずに針や竹串をさす方法
こちらの写真をみてください。竹串が風船を突き抜けていますね。
このように風船を割らずに竹串をさすには2つのポイントがあります。
もう一つは、風船の軸、結びめから頂点の点を結んだ軌道でさすこと。
写真のように、風船の表面にセロハンテープを貼った上からであれば、針をたくさん刺しても割れません。
酢と重層で風船をふくらませる実験
次は、息や水を使わなくても風船をふくらませる方法を紹介します。
科学の実験みたいでとてもおもしろい体験ができますよ。
まず、酢をペットボトルの1/3から1/2ほどまで入れます。
風船を用意し、ろうと(じょうご)などを使って、風船の中に重層(ベイキングソーダ)を大さじ2杯入れます。
風船の口をペットボトルの口にはめこみます。
中の重層をペットボトルの中に全て入れるとびっくり!風船がみるみるふくらみはじめました。
酢と重層が瞬時に化学反応を起こして二酸化炭素を発生させたため、それが風船の中にたまってふくらませたのです。
ろうそくの火をつけても割れない風船
ろうそくの火の上に風船を近づけてください。
風船は割れますね。
次に、風船の中に水を入れて膨らませたものを火に近づけてください。
風船を火の上に持っていくと、今度は割れません。
これは、風船の中の水が温度を冷やすので、風船自体が火の影響を受けなかったためです。風船は、われることなくただ黒くなるだけでした。
実験の様子を動画で見る:
・3 Simple Science Experiments – Balloons
・Amazing Balloon Tricks and Science Experiments
・Amazing Balloon Skewer Party Trick