カニかまぼこは、カニの身のように見えるかもしれませんが、カニは入っていません。
主な原材料は魚です。魚を細かく刻んだり、粉砕したりした「すり身」と呼ばれるものを主原料にした魚の練り製品なのです。
以下にカニかまぼこの正体について、その原材料や作られ方、栄養面などをみていきましょう。
カニかまぼこの中身と作られ方
すり身には、身を固めやすくするために卵白や大豆、デンプン、添加物などが、そして、食感をよくして保存性を高めるために植物油や水、それに風味付けの砂糖や塩が加えられ、オレンジや赤の着色料で色付けされています。
カニかまぼこは、魚のすり身を加熱し、カニの足のような形にプレスして、色合いも食感も本物のカニの身に似ているように作られているのです。
カニかまぼこの栄養
かにかまぼこと本物のカニ(赤)の栄養価の比較
脂肪0.4g|1.3g
炭化水物13g|0g
糖質5g|0g
タンパク質6g|16g
炭化水物13g|0g
糖質5g|0g
タンパク質6g|16g
カニかまぼこが本物のカニに比べて栄養価が低いのは、実際のカニが含まれていないからです。
本物のカニには、ビタミンB12をはじめとするビタミンや、セレン、亜鉛といったミネラルやタンパク質が豊富に含まれています。
カニかまぼこの場合、すり身にするときの洗浄や加熱の工程によって、魚の栄養素は失われてしまうのです。
しかし、本物のカニが入っていないにもかかわらず、カニかまぼこはたくさんの人に愛されています。
2010年のアメリカでは、カニかまぼこは、カニの約2倍の消費量だったそうです。