海では、海底に沈んだ船や魚の状況などを調査するために、ソナーが使われることがよくあります。
ソナーとは、超音波を出して、水中の情報を探る装置です。
この音波探知機を使うと、超音波が遠くの何かにぶつかって、反射して戻ってくるまでの時間から、その物体の位置や動きを知ることができるのです。
では、そもそも「超音波」とは何でしょうか?
以下に、超音波を使って海底を探る方法やその仕組み、理由について紹介します。
超音波とは
私たちが聴くことができるのは、20Hz(ヘルツ)から20,000Hzの音までなので、それを超えた非常に高い周波数をもつ音波を「超音波」といいます。
超音波は、人間には聞こえないという点を除けば、その物理的性質は「通常の」音とはなんら変わりません。
まさに、イルカやクジラ、コウモリのエコーロケーションと同じように、世界を音で見るのです。
現在は、この超音波を使って、漁師が漁船から魚の群れを見つけたり、海の調査や海底の地図を作成したりだけでなく、金属内部の欠陥や体内の様子など直接見ることができないものの画像を作成するときにも活用されています。