植物もガンになることがあるって本当?

植物もガンになることがある?キッズサイエンス

よく植物の幹や茎の途中に見られるコブのような節の部分は、ガンである可能性があります。

植物が細胞分裂を制御できずにそこだけがコブのように大きく膨らんだためにできたものです。

しかし、その頻度は低く、人間や動物に見られるガンとは異なります。

以下に、植物もガンになることがあるといわれる理由について紹介します。

植物のガンとは?

私たちがガンになるのは、ほとんどが細胞のDNAに突然変異が起きたときで、細胞分裂が制御不能になり、腫瘍ができます。

しかし、植物がガンになるのは、ほとんどがバクテリア、ウイルス、菌類などに感染して、細胞分裂が制御不能になったときだと考えられています。

その結果、コブや節玉と呼ばれる腫瘍ができるのです。

加えて、ヒトの場合、癌細胞は循環系を通って移動しながら他の場所に広がり、新たな腫瘍を形成することができます。

しかし、植物ではこのようなことはほとんど不可能だと考えられています。

なぜなら植物には人間のような循環系が細胞に含まれていないからです。さらに、細胞は硬い細胞壁によって固定されています。

したがって、植物のガン細胞は広がって新しい腫瘍を形成することはほぼ不可能だというわけです。

つまり、植物がガンになったとしても、致命的なものになるのは稀だと考えられています。

参照元:
Do Plants get Cancer?
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