実は、おならに火をつけ、その炎を数秒間維持できる可能性はあります。
おならは、腸で生成されたガスがお尻から出たものです。
私たちの体にこのようなガスが蓄積する理由は以下のように4つあります。
このうちの消化を助けるバクテリアによる副産物が主に厄介なにおいや可燃性のガスを生成する原因になっているようです。
食事とともに飲み込んだ空気
食べたり飲んだりしている間、空気は気管(呼吸のための空気の通り道)を通らず、食物管(食べものの通る道)を通って消化器系に入ります。
この空気は、食べた物と同じ経路をたどり、オナラとして体から出ます。
血液からのガス
また、血液中を流れる酸素や二酸化炭素などのガスが腸に拡散し、放出される前に徐々に蓄積することがあります。
消化中のガス
消化中に体内でガスが形成されやすい主な理由が以下の2つです。
まず、胃の中において、酸性の胃液と豊富な酵素で食物が消化・分解される時に、二酸化炭素が放出されます。
さらに、食物の消化を助けるバクテリアがガス状の副産物を放出することもあります。これは、以下のように可燃性のオナラに関連する主なシナリオにつながります。
消化を助けるバクテリアによる副産物
炭水化物が豊富な食品に共通する特徴は、消化しにくい種が含まれていることです。
特定の複合炭水化物は、人間の腸では消化しにくいにもかかわらず、腸内細菌にはそれができます。
したがって、腸で消化しきれなかった複合炭水化物は、腸内細菌が働く結腸に入り、そこで消化されるのです。
腸内細菌はこれらの糖を発酵させ、水素とメタンという2つの重要なガスを放出します。
研究により、一般的なおならのガスには、二酸化炭素、窒素、酸素、硫黄が含まれていることがわかりました。
これらのガスに加えて、おならの量の約半分を占める水素とメタンの2つのガスが、このような厄介なにおいの排出の主な原因となっています。
可燃性ガス、主にメタンは、空気中の酸素と混合しやすく、 低温でも簡単に発火する可能性があります。
ただし、可燃性ガスを生成したとしても、火炎放射器を作成するには十分ではありません。
人間は一度に25 ~100mLの範囲でおならをすることができますが、これは炎を数秒間維持程度の量です。
仮に、おならを動力とする火炎放射器を作りたいとしましょう。
平均的な火炎放射器は15~20リットルの燃料タンクに取り付けられています。
つまり 、火炎放射器を1~2分間燃やすくらいパワーアップするには、通常の20倍多くおならをしなければなりません 。
おならのすべてのガスが可燃性であるとは限らないことを考えると、それはさらにパワーアプが必要となる可能性があります。
過去には、おならの数と強度が食事によってどのように変化するかを調べた研究が行われています。
しかし、ガスを誘発する食べ物を食べる量を減らすことで、おならの量を減らすことは十分に可能ですが、おならを燃えやすくする方法は研究されていないようです。
いかがでしたか?おならに火をつけるというシナリオは確かに実現する可能性が高いことが分かりました。
おならをするときは、直火に近づきすぎないようにしてください。
参照元:fart on fire