おしっこはとても重要です。
腎臓は、血液中の余分な水分や老廃物をろ過して尿をつくり、その尿は膀胱に貯められます。
通常、膀胱にはコップ1~2杯(300mlから400ml)の尿なら楽に溜められますが、長時間おしっこを我慢する習慣をつけると、膀胱が伸びてそれ以上の尿を溜められるようになります。
ある研究によると、仕事の都合で一日中トイレを我慢することが多い看護師は、膀胱の容量が通常の2倍近くあり、それでも問題はなかったそうです。
しかし、だからといって、できることならトイレは我慢したほうがいいということにはなりません。
なぜなら、膀胱だけが伸びるとは限らないからです。
以下になぜトイレは我慢できないのかその仕組みをもとにみていきましょう。
おしっこを我慢する仕組み
おしっこを我慢してしまうと、膀胱だけでなく、外括約筋も伸びてしまうかもしれません。
外括約筋は膀胱の外側につながっている重要な筋肉で、金色の液体(尿)の門番です。
この筋肉を固く収縮すると、金色の液体を溜め込むことができ、弛緩させれば尿の流れは解放されます。
実は、この筋肉が伸びすぎてしまうとこれらのコントロールが効かなくなってしまうことがあります。
しかし、このような状態になるのはまれで、通常、その状態になるには、何十年もトイレを我慢し過ぎる習慣が身についてしまう場合などです。ただし、いったんその状態になってしまうと、厄介で危険な状況になりかねないことには注意が必要です。
例えば、全体的な排尿コントロールがうまくいかなくなると、膀胱がいっぱいになって尿が漏れてしまったり、いざ排尿するときに最後まで空にならなかったりする危険性があります。
さらに悪いことに、尿が溜まりすぎると、運悪く腎臓に逆流することもあるようです。
幸いにも、通常は膀胱がこのような最悪な状態になる前に、筋肉のコントロールが効かなくなって尿を漏らしてしまう可能性が高くなります。
実際には、このようなリスクを完全になくすためにも、尿意を我慢しないで、ただトイレに行く方がよさそうですね。
なぜおしっこを我慢できないのかについては以下の動画で見ることができます。