物理学の世界ではピンクなんて光の波長は存在しません。
ピンクは、わたしたちの脳が勝手に作りだした色です。
いったいなぜ、どのようにして私たちの目や脳はピンク色を生み出しているのでしょうか?
以下に、色の仕組みや脳の能力をもとに、その秘密に迫ってみていきましょう。
虹の色とは
虹の色は、光の波長によって屈折する角度が違うことによるものです。私たちは、その色の帯を7色に当てはめたニュートンの七色説に基づいて虹の色を決めています。
7色といっても、もちろん端の赤から紫まで、境目はなく色が変化しているため、世界では地域によって数え方はさまざま。
ただし、ピンクだけはどの国の虹にも存在しません。
目に見える光は、波長の長い順に赤(最も屈折が小さいため、一番上に位置)、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫とありますが、ピンクという光はないのです。
では、ピンク(マジェンタやマゼンタ、フクシアなど)はどこから来た色なのでしょうか?
ピンク色はどこから来た色なのか?
ピンクを生み出すのは、赤と青の光を混ぜた(重ねて同時に見た)場合です。
この虹の両端からくる色を、私たちの脳は、一つの色として重ねて見たときにピンクとしてとらえます。
ここで、赤から紫までの光の帯を丸めて円にした場合、赤と紫の間に隙間が生まれます。
この隙間には、私たちの目には見えないラジオ波、マイクロ波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線など宇宙に存在する残りの光がすべて収まります。
しかし、それは私たちの目には見えない光(不可視光)であるため、人間の脳はこの隠れた隙間をすべてピンクと認識しているのです。
ピンクを脳がどのように作り出すのかについて詳しくは、「マゼンタ」は脳がつくりだした色を参照ください。
光の理論上、ピンクは、白色光から緑色の成分を取り除いて(赤と紫を混ぜる)残ったものであることから「マイナス・グリーン」とも呼ばれます。
このように、ピンクは、この世に存在しない波長(色)であるにも関わらず、人間の目や脳の働きによって勝手に生み出された色なのです。
この世にピンク色が存在しないことについては、以下の動画で見ることができます。