太陽と同等、またはそれ以上のブラックホールが太陽系に侵入した場合、私たちの地球が属する太陽系はどうなってしまうのでしょうか?
太陽系とは、太陽の引力によって太陽のまわりを公転している天体の集まりです。
第一に、ブラックホールの重力は、太陽の引力の支配を受けている太陽系に完全な混乱を引き起こします。
すると、惑星と彗星の軌道は大幅に変更され、彗星や隕石が私たちに向かって飛んでくるかもしれませんし、惑星でさえ互いに衝突し始めるでしょう。
第二に、たとえ木星のような巨大な惑星であっても、ブラック ホールに近づくと、あっという間に食べられてしまいます。
第三に、ブラックホールが地球に接近した場合どうなるかについて以下にみていきましょう。
ブラックホールに接近した地球はどうなるか?
最初はブラックホールの強烈な引力が原因で、地球は壊滅的な地震と火山の噴火に襲われます。
さらにブラックホールが、私たちの地球の軌道に到達すると、もはや跡形もなく地球はなくなるでしょう。
太陽においては、はじめのうちは抵抗を示すかもしれません。
その場合、「太陽 対 ブラックホール」による重力の綱引きがしばらく続きますが、最終的には、太陽でさえブラックホールの強力な潮汐力によって引き裂かれます。
幸いにも、科学者らのシミュレーションによると、ブラックホールが近づき、地球が食べられてしまう事象が起こる可能性はかなり低いと考えらえています。
ブラックホールが太陽に置き換わったらどうなるか?
では、もし仮に太陽が同じ質量をもつブラックホールに置き換わっただけの場合、地球はどうなると思いますか?
地球は、何も起こらなかったかのようにこれまでと同じ軌道にとどまり続けるだけです。
たしかに生命の源となる光や熱エネルギーが届かなくなると生命は成り立たなくなるため、生命体はゆっくりと、しかし確実に衰え、存在できなくなっていきますが、少なくとも地球は残されます。
ブラックホールの質量が太陽と同等であれば、太陽系の他の惑星が吸い込まれることもありません。
実際には、私たちの太陽は小さすぎて、ブラックホールとして一生を終えることはできません。
ブラックホールは、太陽の何倍もの質量を持つ大きな星が燃料を使い果たして爆発し、やがて強力な重力によって崩壊した果ての姿です。
太陽は、質量が足りないために、最後の超新星爆発によってブラックホールになることはできないのです。