どうしてうんちは茶色でおしっこは黄色なの?

2017年5月11日

私たちは、日々、緑の野菜、黄色の果物など、カラフルな色の食材を食べているにも関わらず、それらの食材の行く末は、茶色のうんちと黄色のおしっこに統一されています。

それは、単純に、色々な食べ物の色がごっちゃまぜになるから茶色くなるといったように、排泄物の色が食材からきているというわけはないようです。

実のところ、体の消化システムは、食材がもつほとんどの色を破壊してしまいます。それでは一体、うんちやおしっこの色素は、どこからきているのでしょうか?

ここでは、排泄物の色の由来について、なぜ便は茶色に、尿は黄色くなるのかを分かりやすく紹介していきます。これは、子供のサイエンスの勉強としてもおすすめの話題です。

驚くかもしれませんが、実は、血液が重要なカギを握っています。

排泄物の色は、赤血球に由来する

私たちの体は、日々考えられないほどの量の赤血球を作り出しています。

しかし、赤血球の細胞は、損傷しても自力で修復する力がないため、柔軟性がなくなって硬直してしまう前にリタイアし、ほんの数ヶ月で寿命を迎えます。

死んだ赤血球の細胞は便として排出されますが、もし、そのままの状態で排泄物と一緒に出されるのであれば、うんちやおしっこは赤い色になります。

実際には、死んだ赤血球がそのままの状態で排泄されるわけではなく、まず、白血球に包まれて、(酸素運搬に欠かせない)貴重な鉄分が取り出された後、残った部分はビリルビンと呼ばれる分子に分解されます。

取り出された鉄分は、また新しい赤血球を生成するために使われます。

死んだ赤血球が腸内細菌によってウロビリンになる

赤血球は、血液中でビリルビンに分解された後、肝臓によって腸に出されますが、腸はそれを食べ物と間違えて、また血中に戻してしまいます。

言い換えれば、肝臓と腸がそれぞれに、ビリルビンを堂々巡りさせてしまうわけです。これでは、一向に体外に脱出することはできません。

しかし、幸いなことに、ある種の腸内細菌が、この無限のループを遮ってビリルビンをかみ砕き、ウロビリノーゲンと呼ばれる分子に変え、体外に排泄するための準備を整えます。

ウロビリノーゲンは、その後、下記に示す2通りのルート(一つは尿として、そして、もう一方は便として排出される)をたどっていきます。

第1ルート:尿として排泄

ウロビリノーゲンは、ビリルビンのように腸から血中に戻されますが、そこから腎臓に取り込まれます。腎臓では、ゴミとして認識され、黄色の分子に変換されて、膀胱に送られます。

第2ルート:便として排泄

ウロビリノーゲンは、他の腸内の微生物によってさらにかみ砕かれて濃い茶色の分子になり、結腸に運ばれます。そこで、消化によって灰色になった食品の残りカスと混ざり合い、茶色い便となります。

結論

排泄物の黄色や茶色の色素は、体内の微生物によって、赤血球が分解された結末の色です。