指紋って何?なぜ残るの?

指紋って何?なぜ残るの?人体の不思議

さて、このなぞなぞ分かるかな?

いつも持っているもので、いつも置いていくものってなに?

ヒントは、あなたの手の中にあります。

私の指にある指紋ね!

指紋は、指の先にある皮膚の模様のようなものです。

明るいところで指先をよく見ると、模様のような凸凹や線が見えますね。

その模様は、あなたの人生の中でずっと一緒で、どこへ行くにも一緒なのです。

今回は、「指紋とは何か」について、誰一人同じではなく、生涯変わらない特性や指紋がどのように役立てられているかなどを中心に分かりやすく紹介します。

指紋はどうして残るのか?

指先にある凸凹模様は跡を残します。

鏡や窓、あるいは指先にマーカーや絵の具がついてしまった場合、その跡を見たことがあるかもしれません。

私たちは、たとえ目に見えなくても、必ずこの指紋の跡を残しているのです。

それは、指も含めて私たちの体を覆っている皮膚からは、汗と脂が分泌されているからです。

その汗と皮脂が混ざり合って、指先を覆っているので、何かに触れたり、手に取ったりすると、その汗と脂が付着して、指先にある模様のような跡「指紋」を残すのです。

自分の指紋を確認する方法

自分の指紋を確認する方法

指紋は、自分の目で見ることができます。

自分の指紋を調べたいですか?それなら鉛筆、白い紙、透明なテープを用意してください。

まず、テープをちぎります。大きさは、指先が隠れるくらいで大丈夫です。

テープの粘着面を上にして、机の上に置きます。

次に、紙に指先くらいの範囲で鉛筆でできるだけ濃く黒く塗りつぶします。

指をおでこの生え際にこすりつけて油脂をふき取るようにして、指先にしっかりと油脂をつけたら、鉛筆で黒く塗りつぶしたところに指を押し当てます。

そして、テープの粘着面に指を押し付けます。指紋がにじまないように、まっすぐ押さえましょう。

最後に、テープを指から丁寧にはがして、紙のきれいな面に貼り付けます。

紙に指の線や凹凸、つまり「指紋」は見えましたか?

指紋鑑定のきっかけはある日本の風習だった

1870年代、宣教師として日本にやってきたスコットランドの医師、ヘンリー・フォールズは、大森貝塚から出土した2000年前の陶器の破片を調べていました。

すると、古代の陶芸家の指紋が残っていることを発見。

その後、彼は、自分や他の人の指紋も集めて一人ひとりの指紋が異なることに気づき、実際に、病院で酒を盗んだ犯人を、グラスに残った指紋から突き止めています。

ヘンリーによって指紋の有効性が確認された後、インドでは、指紋をパターンで分類する考えが生まれました。

指紋には主に3つのパターンがあります。

指紋のパターン

中央部分が屋根のように盛り上がり、波状に重なった曲線模様のアーチ、指の形に添うように丸く隆起したループ、中央の丸いポケットの周りに円、または、らせんを描くように重なった渦巻きの3つの分類タイプです。

この指紋パターンは、100年以上にもわたって世界中の司法機関で指紋の分類に使われてきました。

あなたの指紋は特別

さらにすごいのは、あなたの指はそれぞれ違う模様のパターンを持っていて、他の誰もあなたと同じ指紋を持っていないこと。

たとえ一卵性双生児であっても同じ指紋をもつことはありません

これまでに、同じ指紋を持つ2人以上の人間をはじめ、2本以上の指に同じ指紋を持つ人も確認されていません。

指紋は生涯変わらない

指紋は、あなたを他の人とは違う唯一無二の存在にします

子供から大人になると指の面積が増えるので指紋自体は大きくなりますが、基本的に指紋のパターンは一生変わりません。

実際に、皮膚細胞が新しく生まれ変わっても、指先の凹凸パターンは何十年も変わらないことを調査した研究はたくさんあります。

ある研究では、指先の指紋を削っても、全く同じパターンで指紋が形成されることが確認されています。

指紋は、まさに、あなたをあなたたらしめている体の一部なのです。

指紋は身元確認に役立つ

指紋がみんな違うということは、便利でもあります。

たとえば、お店で宝石が盗まれたとき、警察はよく指紋を使って犯罪を解決します。

泥棒がダイヤモンドが入ったガラスケースを触ったことが分かれば、警察はケースについた指紋が一致する人を調べて、誰が盗んだかを突き止めることができるのです。

また、指紋を鍵やパスワードのように使うこともできます。

携帯電話やタブレットを開けるときに、そうしている人を見たことがあるのではないでしょうか。

このように、指紋はその一意性(いちいせい)永続性(えいぞくせい)から、特定の個人を識別するためのかなり優秀なツールとなっているのです。

進化する個人の識別テクノロジー

今では、完全な指紋がなくとも、部分的な指紋から個人を特定できるようになりました。指紋だけでなく、個人の目の虹彩や顔、声のパターンをはじめ、髪の毛や血液などから採取したDNAなどからも識別できるほどテクノロジーは進化しています。

しかし、このようなテクノロジーの進歩によって、犯罪は解決しやすくなるかもしれませんが、一方で、個人情報が思いもよらない方法で使われるという不安もあります。

実際に、アメリカでは、(自分の家系を知るなどを目的とした)個人向け遺伝子サービスの会社が、個人の遺伝子データを政府に提供していることを認めたり、製薬会社に提供して治療薬の開発に利用したりすることが危惧されています。

自分の行動が追跡される新しいシステムが当たり前のように社会で利用されるようになると、私たちの世界はどのようになるのでしょうか。

この疑問は、まさに100年以上も前に指紋による識別方法が採用されることを知った人々が考えたものです。

参照元:https://youtu.be/cZKGpg_fttw