クロールの泳ぎ方で間違えやすいポイントと改善方法

水泳教室

今回は、特に初心者がやってしまうクロールでの間違った泳ぎ方について、それを改善する方法を理由とともに分かりやすく紹介します。

クロールを泳ぐのがつらいと感じている人の多くが、間違った泳ぎ方によって推進力につながるパワーが十分に発揮できていません。

一生懸命泳いでも、それ以上に水の抵抗が大きくなりすぎているのです。

その主な原因を、身体の姿勢やストローク、バタ足、息継ぎなどそれぞれを一つずつみていき、最もよく見られる問題点と改善点をiSportより以下に紹介します。

クロールで頭が上がっている泳ぎ方

クロールで頭を起こし過ぎている泳ぎ方は最も多くみられる間違いです。

前方を向くことは、自然と頭が起きた体勢で泳いでいることになります。そうなると背骨が水平に保たれません。

それだけでなく、顔や体に水の抵抗を受けてスピードが落ち、前に進みにくくなったり、足やお尻が沈んでしまいます。

それでは、水中ではどこを見るのがよいのでしょうか。

プールの底に引かれた線を見るようにします。首の力は抜き、お尻は自然と水面に浮かせるイメージで。コツとしては、真下ではなく少し先を見るようにします。

身体の傾きがない

おなかがいつもプールの底を向いている場合、身体に傾きがないので足や腕(キックやプル)の力に頼りすぎた泳ぎになってしまい、肩や腕を傷めるリスクがあります。

クロールをする時はかく手の動きに合わせて上半身が軽く横向きになります。おへそを横のプールバーに軽く向けるイメージです。

上半身の向きが変わったと自分で認識できるまで、前方の手はまっすぐ頭上にのびきった状態にしてください。

おへその向きで分かりやすく説明すると、たとえば腕を伸ばした時は軽くおへそを横に向けるイメージで、移動させる時は下(底のライン)に向けます。

ただし、横に向けすぎると軸がぶれてクロールが安定しにくくなるので注意してください。

バタ足の膝が曲がりすぎる

膝が極度に曲がった状態でバタ足をするとなかなか前に進みません。水の抵抗も大きくなるためやればやるほど疲れてしまいます。

バタ足はお尻からするイメージで。膝は曲げすぎないで、上下は小さく素早く行うのがポイント。

✂️ クロールのバタ足の見本
10 seconds · Clipped by cucanshozai010 · Original video "Common Freestyle Mistakes in Swimming" by iSportdotcom

膝を適度に曲げ、曲げすぎないことを意識し、お尻から動かすと水泳選手のようなしなやかなバタ足ができます。詳しくはバタ足の膝について動画で確認を参考にしてください。

水をかく時、指先が横を向く

クロールで主に息継ぎの時に見られる間違い。

水中では水をかく時、引く動きになります。水をかく手がおなかの下にきた時に指先が横の壁の方を向くことが多いようです。

これでは、水をつかめずに逃がしてしまい、しっかりとかくことができません。

解決方法として、おなかの下を通る指先はプールの底をさすように意識します。

息継ぎのタイミングが遅い

息継ぎのタイミングが遅れることで、腕の動きに支障がでるだけでなく、バランスが取れにくくなります。

この息継ぎのタイミングが水を飲む原因にもなっています。

多くの人が、手を動かした後に息継ぎをする順番になっていますが、これを手が水につかったらできる限り早く息継ぎをするように改善してください。

息継ぎの時間は最小限に。終わったら素早く水の中に頭を戻します。

よくあるクロールの間違いと改善方法を動画で確認する

Common Freestyle Mistakes in Swimming