【ビッグキャット】とは?野生のネコとの違い

大型のネコ科動物動物・植物・生き物

カラカルのような「野生のネコ」とライオンのような「ビッグキャット(大型のネコ科動物)」の違い、また、見分けにくいヒョウとジャガーの違いなど、ネコ科動物のおもしろい生態についてたくさん紹介します。

「ビッグ・キャット」というとき、それは、あなたの隣人の太ったネコのペットを意味するわけではありません。

ライオン、トラ、ヒョウ、ジャガーなど大型のネコ科動物をいいます。

アフリカやアジアには、他にもサーバル(serval、アフリカ産ヤマネコ)のようなネコ科のほ乳類がたくさんいますが、通常の野生のネコとライオンのようなビッグ・キャットの違いは何か分かりますか?

最も簡単な見分け方は、ほえることができるかどうかです。

野生のネコは、低い声でうなることはできますが、力強くほえる能力はありません

大型のネコ科動物の中でも見分けにくい、ヒョウとジャガーにおいては、模様生育域で簡単に言い当てることができます。

それでは、ネコ科動物についてのおもしろい生態を以下にどんどん紹介していきましょう。

大型のネコ科動物「ビッグ・キャット」とは

通常の野生のネコも大型のネコ科動物も、肉食動物であり、他の動物を狩って食べます。

彼らは熟練したハンターであり、歩き回るための広い土地とエサとなるたくさんの獲物を必要とします。

なかでも、子供に人気の高い大型のネコ科動物「ビッグ・キャット」について、野生生物の専門家は、ライオン、トラ、ヒョウ、ジャガーの4つの主要なグループがあると言います。

以下にこの4つのグループのそれぞれの生態についてみていきましょう。

群れで暮らす唯一のネコ科動物「ライオン」の生態

プライドをなすライオン

ライオンは、アフリカでのみ見ることができる動物です。

明るい茶色の毛皮を持ち、尻尾の端に黒っぽい房があり、オスは毛むくじゃらのたてがみを持っているのでメスよりもはるかに大きく見えます。

ほとんどのネコは一匹で過ごすのを好みますが、ライオンはそうではありません。

ライオンは、群れで暮らす唯一のネコ科動物で、シマウマやヌー、アフリカ水牛などを求めて「プライド」と呼ばれる群れで狩りをするのも特徴です。

「百獣の王」と呼ばれるライオンですが、スピードやジャンプ力には目を見張るものがあります。

なんと1回のジャンプで、10メートル以上も跳躍できるといわれ、それは、バスを飛び越えるようなものです。

ビッグキャットの中で唯一シマ模様、最大級「トラ」の生態

トラ・ネコ科の中で最大級かつ最北に生育

トラは、大型のネコ科動物の中でも一番大きく、特にアムールトラ(シベリアンタイガー)においてはメスライオンの約2倍の大きさにもなります。

大型ネコ科動物の中で最も北に生育し、さまざまな種類のトラがアジア大陸全体に分布しています。

ほとんどのトラはオレンジ色の毛に、黒いシマ模様。

シマ模様がある大型のネコ科動物はトラだけで、この模様は保護色になっており、獲物に忍び寄るときに、背丈の高い草に溶け込んで体を目立たなくするのに役立ちます。

通常は、シカや水牛などをエサとします。

ネコ科の動物はたいてい泳ぐのが苦手ですが、泳ぐことができるのもトラの特徴の一つで、獲物や生息場所、繁殖相手などを求めて川を渡ることもあります。

実際に、重い獲物を口にくわえて湖を渡る姿も目撃されています。

ヒョウとジャガーの違い

最後の大型ネコ科動物ヒョウとジャガーの2グループは、おそらく混同しやすいのではないでしょうか?

これらの大型ネコ科動物は両方とも、黄色がかった毛皮にロゼットと呼ばれる黒い斑点がある点でとても似ています。

しかし、ジャガーのロゼットには中央に少なくとも1つの黒い点がありますが、ヒョウにはありません。

ジャガーとヒョウの見分け方

ヒョウとジャガーを見分けるのはかなり難しいかもしれませんが、近づいて模様をチェックすると分かります。あまりおすすめはしませんが。

ただし、ヒョウとジャガーがそれぞれ世界のどの地域に住んでいるかを知っておけば、見つけた場所で簡単に見分けることができます。

ヒョウは、ネコ科動物のなかで最も広範囲にわたって生息しており、アフリカやアジア全体で見られます。

対してジャガーは、中南米の熱帯雨林や草原など、ヒョウとはまったく別の地域に生育しています。

ネコ科動物のなかで最も木登りが上手なヒョウ

木登りが上手なヒョウ

ヒョウは大型ネコ科動物の中では体の大きさが最小です。最小といっても、体重が最大80キログラム、全長1.5メートル近くにはなるのでペットのネコとは比較にはなりません。

ヒョウも優れたハンターで、インパラやサル、ヤマアラシなどの動物まで捕食します。

また、すべてのネコ科動物の中で一番木登りが上手で、自分の2倍近くも大きな獲物を木の上に運ぶことができます。

泳ぎが得意なジャガー

泳ぎが得意なジャガー

一方で、ジャガーはヒョウよりも少し大きく、ワニや魚など水中に生育する動物をエサとすることがよくあります。

トラと同じくジャガーは泳ぎがとても上手なのです。

ネコ科動物の種類

さて、これからは大型のネコ科動物を見たら、それが何の動物か言い当てることができるでしょう。

実のところ、ライオン、トラ、ヒョウ、ジャガーの4種は 30種以上のネコ科動物のうちの4つにすぎません。

私たちの地球上には、カラカルからオセロット、オオヤマネコまで、他にもたくさんのクールな野生のネコがいるのでぜひ図鑑で調べてみてください。

動物園に足を運んだ際にも、ビッグキャット以外のネコ科動物を探してみてください。

参照元:Roar! Meet the Big Cats!

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