日本は、ハワイよりも19時間早く時間が訪れます。
日本が15時の時、ハワイはまだ前日の20時なのです。
そもそも、住んでいるところによってタイムゾーンが異なるはなぜでしょうか?
私たちの地球は、北極と南極を結ぶ地軸を中心に、1日に1回、回転しています。
この自転により、同じ時間でも、地球の場所によって受ける太陽光の量は異なります。
つまり、ある地域では朝でも、他の地域では昼であったり、夕方であったり、夜であったりするのです。
もしタイムゾーンが1つしかないと、場所によって正午が真夜中の国があったり、夕方の国があったりするため、これではとても不便になってしまいますね。
したがって、科学者は太陽に対する地球の回転に従って、異なるタイムゾーンを作成しました。
以下に、タイムゾーンがどのようにつくられたかを見ていきましょう。
タイムゾーンはどうやってできたのか?
地球は、24時間で360度一周します。
これは、地球が1時間で15度動くことを意味します。
この情報を使用して、科学者は、地球を24に分割して、イギリスを通る0度の経線(本初子午線)を基準にしてタイムゾーンを割り当てました。
各セクション、または、地域の幅は約15度で1時間ごとの標準時間がつくられたのです。
これは、地球のその地域の適切な時刻を知るのに役立ちました。
標準時が複数ある国
日本の標準時間の基準となる子午線は、北緯35度、東経135度の兵庫県明石市です。
日本の場合、15度ずつに分割された1つの領域内にほぼ全域がおさまっているので標準時は1つですが、面積が広い国では複数の標準時が存在します。
横幅の広い国土をもつ(たくさんの経度をまたがる)ロシアにおいては、国内だけで11も標準時があるのです。
中国は例外で、5つの標準時にまたがる大きな国ですが、中華人民共和国建国の際(1949年)、北京時間(東経120度の子午線)に統一されたため、標準時は1つしかありません。
サマータイム
さて、時差の他にも、「サマータイム」という特別な時間の制度を取り入れている国があります。
欧米やオーストラリアなどいくつかの国では、日照時間の長くなる春から秋の期間限定で、昼の時間を1時間進める「サマータイム」をつくっています。
日が出て明るい間に電気代を節約する取り組みです。しかし、この制度は、高緯度で季節によって日照時間が大きく異なる地域には有効かもしれませんが、低緯度の地域ではほとんど効果はないので導入されていません。
日本でも戦後に、たった4年間だけでしたが、サマータイムが導入された時期がありました。