植物への水のやりすぎはなぜいけないのか?

キッズサイエンス

植物は水が必要だからと、一生懸命水やりをしたのに鉢植えを枯らしてしまった経験はありませんか?

残念ながら、良かれと思えども植物への水をやりすぎはいけません。

では、それは一体なぜなのでしょうか?

それは、植物が呼吸をしているからです。

植物の葉は、大気中の空気から酸素を取り込みます。

一方、土の中に埋まっている根は、土中のわずかな隙間にある空気から酸素を取り込んでいます。

鉢植えに水をやりすぎると、その隙間の空気が水と入れ替わってしまうのです。

空気が水に置き換わると、根は呼吸に必要な酸素を十分に得られずに腐り始め、それが植物の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。

空気が届かない時間が長くなるほど、根の損傷は大きくなります。枯れた根は腐り、植物に栄養分と水分を供給できなくなってしまうだけでなく、土壌生物の侵入に対する防御力も失ってしまうのです。

つまり、鉢植えには常に十分な水を与えるようにし、水をやり過ぎないようにしなければならないのです。

では、水やりはどのように行えばよいのでしょうか?

植えたばかりの木や若い植物は、根が十分に深く張っておらず、地表の水に依存しやすくなっているため、根本が完全に乾いたり、水浸しにならないように注意が必要ですが、植物がしっかり根付くと、必要な水分量も少なくなります。

こまめな水やりではなく、ある程度の間隔をあけて(水やり頻度は植物による)、1回の水をやる時間を長くして土壌の奥深くまで水を届けます。

肥料や有機物が、粘土質の土壌の排水の改善に役立つこともあります。

参照元:Why should we not overwater potted plants?