なぜマッチは、こするだけで火を付けることができるのでしょうか?
それは、発火点が低いために起こる現象です。
緑葉より枯れ葉の方が燃えやすいのと同じで、発火点が低い物ほど、より簡単に火をつけることができます。
以下に、マッチをこすると火が付く仕組みについて分かりやすく紹介します。
マッチをすると火がつく仕組み
さて、マッチを使う方法を知っていますか?
マッチはどんな表面でも点火できるわけではありません。
マッチ棒の先には三硫化アンチモンと塩素酸カリウム(酸化剤)が含まれています。
マッチ箱のこすり表面には、粉末状のガラスと赤リンがあります。
まず、粉末ガラスからなる粗い面にマッチの先をこすると、摩擦が起こります。
摩擦は熱を発生させ、赤リンの一部を白リンに変換。
この白リンは、空中で発火するほど発火点が非常に低く、揮発性の高い化学物質です。
そのため、白リンは、すぐに空気中で発火し、熱と光を生成し、燃焼プロセスを開始します。
生成された熱は、マッチヘッドに存在する塩素酸カリウム(酸化剤)を分解し、より多くの酸素を放出。
酸化剤は、発火に必要な酸素を供給します。
そして、この酸素は、マッチ棒の先に含まれている燃えやすい性質のある三硫化アンチモンと結合し、炎を燃え続けさせるのです。