たった一滴の雨粒が、卵を不思議な旅に送り出します。
この卵の中には黄身はなく、代わりに何百万もの胞子が含まれています(胞子嚢)。これらの卵は、雨粒を利用して、この奇妙なキノコを繁殖させているのです。
「チャダイゴケ(birds nest fungus)」と呼ばれる小さなキノコです。
以下に、雨粒で卵のような胞子嚢を飛ばす奇妙なキノコについて紹介します。
This Mushroom Can Fly | Deep Look
チャダイゴケとは
親指の爪ほどしかない大きさのキノコで、森の丸太や小枝の上、敷きわらで育ちます。
胞子嚢はカップのようになったキノコのなかでじっと時を待ち、雨粒がカップに当たると、数ミリ秒で飛び散り、地面や葉に落ちます。
運が良ければこの胞子嚢は紐のようなもので草の葉につかまります。
後ろから見ると、紐の先がハプテラと呼ばれる粘着性のある部分で巻き付いているのがわかります。
これで固定されると、胞子嚢は家からそれほど遠くには行きません。
この細い糸は、菌糸と呼ばれる何千もの絡み合った糸からなり、驚くほど強く、胞子嚢を固定することができます。
そして、飢えた鹿が草を食べるとき、この胞子を顔や体にひっつけてあちこちににまき散らして繁殖を助けてくれるのです。