動物は笑うことがあるのか?

動物・植物・生き物

私たち人間は、小さな赤ちゃんでも笑います。

では、動物は笑うことがあるでしょうか?

実は、研究がすすむにつれて、一部の動物は、人間のように笑うと考えられるようになりました。

現在笑うことが確認されているのは、人間に近い類人猿とラット(研究に用いられるシロネズミ)で、もしかすると「笑う」という行為は、必ずしも脳機能と関係がないかもしれないようです。

以下に、動物は笑うのかについて見ていきましょう。

動物は笑わないと考えられていた理由

長い間、動物は笑わないどころか、笑えないと考えられてきました。

それは、私たち人間は、面白いと思うものを笑い、その面白いと思うのは、脳が何かについて考えているからです。

考えるためには、大きな脳が必要で動物は面白いとは思えないはずだからです。

実際には、イルカのように大きな脳をもち賢く知的だといわれる動物が、何かに興味をもってじっと見つめ、ふと「笑顔」と認識できる表情に見える時があるという人もいます。

本当に笑うのは人間だけなのでしょうか?他にも笑うことができる動物はいるのでしょうか?

ラットが笑うことを発見

ここで興味深い研究をした科学者がいます。

ラットが遊んでいるように見えるとき、そして、おなかをくすぐられたときに、同じ音を出すことを発見しました。

それはまるでラットがくすぐったがっているようでした。

この音を録音し、スペクトログラムと呼ばれる音の様子を確認できるものを作成したところ、音がパターンに従って繰り返される様子がわかりました。

実際には、くすぐったいという感覚や神経との関係についてははっきりとは分かっていませんが、笑いと脳機能は関係ないのではないのかと考えられています。

笑う動物

動物は笑うのか?

ラットだけではありません。

他の動物も、たとえばサルやチンパンジーなどの人間に近い類人猿もくすぐると、歯を見せて笑う姿が観察されています。

チンパンジーにおいて、声は出さずにほほえむ姿すら見られました。

これらから、科学者たちは、一部の動物は笑うかもしれない、特にくすぐられると面白いと感じるかもしれない、イルカの場合は、私たちがバカなことをしているのを見て、面白いと感じているのかもしれないと考えるようになりました。

実は、人間と一部の動物には共通する行動が他にもあります。

叫ぶ、泣くという2つの行動です。

人間と動物は異なりますが、共通点もたくさんあるようです。

参照動画

Can animals laugh?
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