公園でフットボールをしても、学校でしても、裏庭でしても、蹴ったボールは同じような距離を飛びます。
しかし、月では状況が大きく異なる可能性があります。
それは主に重力によるものです。
月の重力は地球の約6分の1しかないため、それによって人や物の動き方が変わります。
宇宙飛行士が月を歩く時に、ゆっくりと飛び跳ねるようにして歩く映像を見たことがあるかもしれません。
それはまるで浮いているように見えますね。
どうやら重力が低いと、月でのフットボールのプレー方法も大きく変わるようです。
さっそく以下に、月と地球でするフットボールは、どう違うのか考えてみましょう。
重力が小さい影響
まず、重力が小さいので、パスやキックによるボールの飛距離が4~6倍伸びます。
ただし、月でボールをパスしたり蹴ったりするのは見た目ほど簡単ではありません。
彼らが着ている宇宙服を見てください。
ただのかっこいい衣装ではありません。まるで人間の形をした宇宙船のようで、酸素ヒーターや、暑いときには冷却システムまで付いていて、宇宙飛行士の命を守っています。
特別な装備がたくさんある宇宙服は、とても硬くてかさばり、動き回るのが難しく、かがんでつま先に触れることすらできません。
そのため、宇宙服を着てボールをパスしたり、キャッチしたり、蹴ったりするのは本当に難しいでしょう。
宇宙服を着てなくても月ではスポーツしにくい理由
仮に、宇宙服がなくても月面でフットボールをするのは難しくなります。
なぜなら、月全体が灰色の砂ぼこりで覆われているので動きの妨げになります。月では雨も降らず、風も吹かないため、約0.0020cmともいわれる小さな月の粉塵は、鋭く尖った状態でいたるところにあるのです。
さらに、重力が小さいので、歩いたり走ったりするのもバランスを保つのが難しくなります。
このように月面を歩くのは難しいため、ほとんどの場合、宇宙飛行士のように飛び跳ねるだけ。
とはいえ、月面でフットボールをするのは不可能というわけではありません。
さまざまな科学者やエンジニアのグループが、楽に月面を歩けるように軽量の宇宙服の開発に取り組んでいるので、いつの日か、走ったり、パスしたり、ボールを蹴ったりするのに最適な月面サッカー宇宙服が発明されるかもしれません。
そうなると、月面でフットボールをするのは素晴らしく楽しい体験になるでしょう。
パスやキックはより遠くまで届き、宙を舞ってタックルを避けられるかもしれませんね。
月でスポーツをすることはできるかについては以下の動画で確認できます。