太陽が消滅したら地球はどうなるの?10億年後、50億年後の地球は?

2016年11月25日

私たちの住む地球は、幸運にも、太陽系の中で唯一生命が誕生するのに適した領域「ゴルディロックスゾーン(ハビタブルゾーン)」に位置しています。

この領域にある地球は、太陽からの距離が丁度よいため、人類は、太陽エネルギーの恩恵を受けて生活ができています。

しかし、これから先、私たちの生活を支えていた太陽も寿命を迎える日が必ずやってきます。そうなると地球はどうなってしまうのでしょうか?

ここでは、50億年後、10億年後の太陽の姿から、地球がどうなっていくのかを分かりやすく紹介します。

ゴルディロックスゾーン(ハビタブルゾーン)とは

ゴルディロックスゾーン(ハビタブルゾーン)とは、太陽に接近しすぎて暑すぎる(体液が沸騰してしまう)ことはなく、また、離れすぎて冷たすぎる(地表が凍る)こともない距離で、生命居住可能領域と呼ばれています。

星が密集しすぎていると、彗星や小惑星による衝突の危険性や爆発による放射線の影響を受けて生命は住むことができなくなるので、それらも考慮に入れたうえで、もしかすると、地球外生命が存在するかもしれない領域です。

太陽系の惑星の中では、唯一地球のみがこの領域にあり、地球よりも太陽に近い金星は太陽の放射が強すぎて(気温470℃)、逆に地球よりも太陽から遠い火星は弱すぎるため、そのままの状態では人が住むことはできません。

また、地球は、ゴルディロックスゾーンに位置するというだけではなく、大気が存在するのも、人が住むための重要なポイントになっています。

地球を取り巻く大気の温室効果(赤外線を吸収し、再び放出して大気に熱を蓄積する)によって、私たちは、実際に宇宙にいるよりも、気温が暖かく保たれています。もし大気の層がなければ、地球は常に氷点下で、人類は生きていくことはできません。

火星の場合は、小さすぎて空気をつなぎとめておくだけの重力がありません。

このように、色々な好条件が奇跡的に重なって、地球は人が住める惑星になっています。

50憶年後の地球はどうなっているの?

現在の地球は、人類が住むには恵まれた環境にありますが、果たして50億年後にはどうなっているのでしょうか。

50億年後、太陽は、エネルギー源の水素を全て使い果たしてしまいます。それによって、中心が重力の重みでぎゅっと圧縮され始め、その外側の領域はどんどん膨張していきます(赤色巨星)。

その過程で、太陽は質量を失っていき、次第に引力も弱まっていきます。

地球が太陽に引き寄せられる力が弱まるにつれて、地球の公転軌道は外側に広がっていき、ゴルディロックスゾーンから外れるため、もはや人類は生きていくことはできません。

10億年後には地球から水が消える

太陽の表面温度は6000度といわれますが、その周囲は100万度にも達するといわれています。

これから10億年以内には、太陽の光度はさらに10パーセント増し、地球の気温は上昇します。それによって、生命が生き延びられる源である水は蒸発してしまい、地球は、海の無い乾燥した荒地となります。

太陽の膨張によって地球は飲み込まれるのか

太陽は、寿命が近づくとどんどん膨張していき、地球よりも太陽に近い軌道をめぐる内惑星(水星や金星)は、飲み込まれてしまいますが、地球がどうなるのかについては、まだ確かなことは分かっていません。

現在は、地球が内惑星と同じように太陽に飲み込まれて消滅してしまうとする意見もありますが、太陽の重力によって引き込まれるのを避けられるかもしれないとする意見が科学者の中では有力なようです。

どちらにせよ人類は、太陽が水素を使い果たす前に、生命の移住候補地を見つけて、地球を脱出しなければならないのは確かなようです。