血液は赤色なのに、血管は青く見えるのはどうして?

2017年5月22日

私たちの血液が赤いのは、赤血球がたくさんあるからです。

それでは、なぜ私たちの皮膚から見える血管は、真っ赤な血液が流れているにもかかわらず、青く見えるのでしょうか?

ここでは、血液が皮膚から青くすけて見える理由や、人間以外の生き物の血液の色についてのおもしろい知識を紹介します。

血液は赤い色

一昔前は、人の血液は青い色であると誤解されていた時代もあったようですが、間違いなく血液はいつの時代でも赤色です。

私たちの手や腕に浮き立つように見える血管のほとんどは静脈と呼ばれる血管です。静脈は、心臓が体中に送り出した血液(酸素を多く含む鮮やかな赤色)が、再び心臓に戻ってくるための血管で、暗い赤い色をしています。

静脈を流れる血液の色は、動脈に比べて多少は黒っぽくくすんでいますが、それでも赤い色には変わりありません。

それでは、どうして血管は皮膚の上から見ると青く見えるのでしょうか?

皮膚の上から見ると色が変わる理由

私たちが青く見えている血管は、実は、光が皮膚を反射して返ってきた色です。

少し難しく感じるかもしれませんが、光の粒子はまず皮膚の中に入った後、赤や青、緑などといった光の波長ごとに、異なる動きをしながら出てきます。

私たちの目は、皮膚に入った後、戻ってきた光をとらえて色を認識しています。

たとえば、赤い光は皮膚や血管でいくらか吸収されて返ってくるので色合いが弱まるのに対して、青い光の粒子はほとんど吸収されることなく皮膚の表面で散乱します(反射しやすい)。そのため皮膚の壁を通して返ってくる光は、青い色の方が視覚的にとらえやすくなるわけです。

さらに、血管が青く見える効果は、目の錯覚によってより一層増幅されます。静脈の周りの皮膚は、赤味が強くなるため、色のコントラストによって静脈の青みが増すというわけです。

以上のことから、皮膚をすかして見える血管は、光の反射と目の錯覚によって、青く見えることが分かります。

血液は、生き物によっても色が異なる!

人間の血液は、鉄分を多く含むため、常に赤い色をしています。鉄分は、肺で酸素と混ざり合い、血液を鮮明な赤い色に変えます。

しかし、全ての生き物の血液が、同じ成分をもっているわけではありません。

たとえば、エビやカニなどの甲殻類、また、クモのような節足動物、タコやイカなどの軟体動物の血液は、鉄分よりも銅を多く含みます。銅の成分は酸素と混ざり合うと青色に変わるので、血液は青く見えます。

一方で、ヒルの血液は、鉄分を含んでいますが、人間の血液ほど成分が凝縮していないため、緑色に見えます。

いかがですか?この世に存在する生き物の血液は、あなたが思っている以上に、カラフルであるようです。

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