靴は、人間の歩き方をどのように変えていったのか

2017年12月26日

もし、靴がなければ、私たちはもっと違う歩き方をしていたといわれています。

裸足のときの、自分の歩き方をイメージしてみてください。

足は、ほぼ平らに地面に着地しています。そして、足の裏を少しアーチ状に曲げ、つま先で押し出すように一歩を踏み出します。

人類は、このようにして、直立歩行用の「脚」と「足」を使って、何千年もの間、歩いてきました。そして、研究者たちは、この歩き方が、膝にかかるストレスを軽減していると示しています。

しかし、靴の誕生によって、私たちの歩き方は全く変わりました。

ここでは、靴が私たちの歩き方をどのように変えていったのかについて、裸足での歩き方と比較して分かりやすく紹介します。

靴の進化と歩き方の変化

初期の靴は、石や路面の熱さといった外部環境から足を保護するために、やわらかい革や布の切れ端で足を包んだ程度で、人間の自然な歩き方を妨げるようなものではありませんでした。

しかし、現代の靴は、履き心地や機能面、見た目の美しさなどを重視して、より厚い底(ソール)を生み出したことによって、人間の本来の歩き方を全て変えてしまいました。

私たち人間は、より大またで歩くようになり、かかとから地面の衝撃を受け始めました。そして、一歩を踏み出すときに、足の裏をアーチ状に曲げることがなくなったために、足の柔軟性は失われていきました。

さらに、靴は、足の指の動きを制限してしまうため、私たちは、つま先を自由に動かせないまま、「脚」で「足」を地面から持ち上げて歩かなければならなくなりました。

2007年に行われた調査では、裸足で歩く人と靴で歩く人を比較したところ、裸足で歩く方が、膝に与える影響が12%も少ないことが分かりました。

もちろん、素足での歩行は必ずしも実用的とはいえません。 しかし、足や膝にとっては、裸足になる時間を作るのは、とても良いことだといえます。