父の最終学歴は小学校3年生。自宅の地下室で生まれ、1つしかない部屋に家族みんなで寝る幼い日々。
それでもルー・ホルツ氏が「銀の匙を持って生まれてきた(裕福で恵まれた家)」というのには理由があります。
親から「人生は自分が選択をすること」を学べたからです。
全米大学フットボール界のレジェンド、ルー・ホルツ(Lou Holtz)氏による、よりシンプルな生活を送るためのとてもシンプルなルール、彼自身が叶うなら21歳のときに知りたかったことについてのスピーチの抜粋(日本語訳)と実際の動画を以下に紹介します。
参照元:wikipedia
誰にでも逆境は訪れます。忍耐と犠牲なしに成功した人などこの世にはいません。
大事なのは、そこから何を学び、どう反応し、どう行動するかです。
自分の人生は、自分が選択できる
私は銀の匙を持って生まれてきました(裕福な家に生まれた)。
自宅の地下室で生まれ、1つしかない寝室を妹と私、両親が使っていました。
半分の浴槽と台所があり、私たちはそこに7年半住んでいました。
当時は、福利厚生も政府支援のようなものもありませんでした。
でもたくさん食べることはできました。
「あとちょっとだけ」と頼むたびに、父は「だめだ。おまえはもうたくさん食べた」と言うからそうなのでしょう。
私が、恵まれた家に生まれたという理由は、父が小学3年生までの学歴しかなかったからです。それが彼が受けた教育のすべてでした。
他人のせいにしないでください。
もしあなたが教育を受けて、自ら働き、問題や困難を乗り越えようとするなら、この偉大な国で何かを成し遂げることはできます。
それが、私がなぜ、どうやって銀の匙を持って生まれてきたかという理由です。
私はこの国で、選択に対する個人の責任を学びました。
人生で一つだけ後悔していること
何をしたいですか?希望と夢と野心を持ってください。
つまり、それは絶対に重要だと思います。
私はたくさんの愚かなことをしてきましたが、後悔していることを一つだけ言わせてください。
私たちは最下位であったノートルダム大学のチームを全米のトップにしました。
9年連続で、1月のワンボウル、オレンジボウル、シュガーボウル、コットンボウル、フィエスタ(※1)に行きました。
※1:アメリカンフットボールで全米チャンピオンを決めるためのメジャーボウルゲームのなかでも最高峰ともいえる試合。
それは今まで成し遂げられなかったことで、今でも成し遂げた人は誰一人として他にいません。
チームを最高峰にし、それを維持し続けました。
しかし、それが私が最も後悔していることです。
木は成長しているか、枯れているかのどちらかです。草もそうです。
結婚も、ビジネスも、人間も同じです。
年齢は関係ありません。
私は、トップになったことを証明しようとしました。「これはすごい。リスクを冒すようなことはもうしないでこれを維持しよう」とすると、田舎町で2位に終わりました。みんなはそんな私を愚かだといいました。
医学部を最下位で卒業した人も「お医者様」と呼ばれるのに、不公平ですよね。
私がノートルダム大学を去ったとき、私はもう二度とコーチをすることはないと思いました。
そして、高齢化が進む街に住みましたが、後に私はまだコーチをしたいという気持ちに再び気づくことになります。
たとえこれまで素晴らしいことをしてきたとしても、これからはどうなるのでしょうか。
人生のシンプルなルール
ここで、簡単なプランをご紹介したいと思います。
私は人生をシンプルに保つようにしています。
虹は七色しかないって知っていますか?
7つだけです。
ミケランジェロがこの7つの色で何を描いたかを見てください。
音は7つ(ドレミファソラシ)しかありません。
ベートーベンがこれらの7つの音で何をしたかを考えてください。
数字は10しかありません。
バーニー・マドフ(米史上最大の巨額詐欺師)がこれらの10個の数字で何をしたかを思い出してください。
私が言いたいのは、人生は複雑に考える必要はないということです。
人生に必要なのは4つだけ
人生に必要なのは4つだけなのです。
4つのうち1つでも欠けたら、あなたは心にぽっかりと穴があいた虚無感を感じるでしょう。
- 誰もが何かをする必要があります。
- 誰もが愛する人を必要としています。
- 誰もが信じる人を必要としています。私の場合、それはイエス・キリストです。
- 誰もが何かを望む必要があります。
あなたは、何がしたいですか?
そして、正しいことをするのに間違った時期もありません。
ただ正しいことをするだけです。
みなさん、人生を楽しんでください。
誰の人生にも逆境は訪れます。
問題や困難は、人生の一部なのです。
自分の抱えている問題を人に話さない
それなら、自分の心のうちにしまっておく方がましです。
どうやっても問題は避けられないのだから、それを楽しんでください。
あなたが楽しいなら、あなたの周りの人々も楽しいからです。
それは、ムダなことをするなというわけではありません。
与えられた時間の中で、できる限りのことをしてください。
最高の自分になることは誰でもできる
知っての通り、誰もが選手に選ばれるわけでも、最高峰のチームになれるわけでもありません。
しかし、最高の自分になれることは誰でもできます。
失敗したければ、あなたには失敗する権利があります。
結婚し、子供が生まれ、仕事をし、チームの一員になり、あなたには義務と責任が生じ、自分がする全てのことに最善を尽くさなければなりません。
それは複雑なことではありません。
「信頼・献身・愛」
最後に伝えたいことです。
部屋に入ったときの態度が「私はここよ、私を見て」ではなく、「私に何かできることはある?」という態度になってほしいのです。