流れ星って一体何者だと思いますか?
死んだ星?流星?空を素早く移動する星?孤独なならずも者の星?
正解は「流星」です。
宇宙をはじめ、太陽系にはたくさんのチリや小さな岩石があり、それらは地球が太陽を周る過程で、常にぶつかっています。これが流星のもとです。
ほとんどの流星は、軽くて数ミリから数センチほどしかなく、地球の大気中を秒速約40km(国際宇宙ステーションの移動速度の約5倍)にもおよぶものすごい速さで移動するために、空気とこすれあって加熱され、光ります。
宇宙にはチリの密度がとても高い場所があり、地球が毎年同じ時期にその一部を通過する結果、流れ星の嵐を見せます。それが流星群です。
流星は、地上に落ちる前に大気圏で燃え尽きることがほとんどですが、なかには地球に到達するほど大きなものもあり、それは「隕石」と呼ばれます。
では、そもそも流星のもととなる星はどうやってできるのでしょうか?以下にみていきましょう。
星はどうやってできるのか?
星は、とてつもない熱と光を放つ巨大な火の玉のようなもの。
数秒、数分、数時間で形成されるわけではありません。星の形成プロセスはとてもゆっくりで、数百万年かかることもあるのです。
これらの分子雲は、星雲や暗黒星雲としても知られています。
分子雲の大部分は、水素やヘリウムの分子、その他の粒子を含んでおり、通常、これらの分子雲は冷たくて安定しています。
しかし、近くで超新星爆発や銀河の衝突などが起こると、分子雲に衝撃波や膨大なエネルギーが送り込まれることがあるのです。
このエネルギーが分子雲に重力の乱れを引き起こすと、分子雲は自らの重力で崩壊し始めます。
すると、(原子核が陽子1つからなる)水素の原子核同士が合体して、(陽子2つからなる)ヘリウムとなり、分子雲の中心部の質量を増加させます。
このように質量が増加すると、重力も増大し、周囲からさらに多くの分子や粒子が引き寄せられていきます。
こうして、より多くの分子や粒子が雲の中心部に崩壊、または、落下すると、中心部が光や熱を出し始めるのです。この加熱された中心部は、原始星として知られています。
原始星は、より多くの分子を引き寄せ続け、温度と圧力の高まりによって、水素原子核が合体してヘリウムを生成し、熱や光、放射線を放出し始めるまで、ますます高温になります。
このプロセスが核融合と呼ばれるものです。
この核融合が起こると、重力による内向きの力と、熱と放射線による外向きの力がちょうど釣り合いはじめ、この内向きと外向きの力が均衡を保つことで、星が誕生するのです。