なぜ私たちは、睡眠中に寝言を言ったり、よだれを垂らしたりしてしまうのでしょうか?
いくつかの寝言は、睡眠中の無意識な言葉と定義されています。そして、よだれにもこの無意識の状態が関係しています。
以下に、睡眠中の意識のない状態で、私たちの体には何が起こり、その結果として寝言やよだれがでるのかについてみていきましょう。
寝言を言う理由
睡眠は4つの段階を経ます。
最初の3段階は(眠りへの誘導、浅い眠り、深い眠り)ノンレム睡眠、第4段階はレム睡眠(脳が活発化し、体は眠っている状態)に関連しています。
専門家によると、寝言は通常レム睡眠中に発生します。
なぜなら、脳が活発化するレム睡眠のときに、私たちは夢を見ることが多いからです。
たとえば、私たちの体には、高い所からダイブする夢を見ているとき、それに体が反応して実際にベッドから飛び降りようとするのを防ぐ機能があります。
筋肉を麻痺させる2つの神経伝達物質であるグリシンとGABAを放出し、それによって誤って自分自身を傷つけることを防いでいるのです。
しかし、ときんはグリシンとGABAによる抑制作用から逃れることがあり、そのような場合、私たちは眠りながら夢を声に出す、つまり、寝言を言うことがあるのです。
睡眠中によだれを出す理由
私たちが睡眠中によだれを垂らす理由はいくつかあります。
第一に、不適切な寝姿勢。
うつぶせや横向きで寝るとき、重力によって口から唾液が引っ張られてしまうためです。
睡眠中は意識がありません。
基本的に、私たちの体は唾液を飲み込むのを助けますが、無意識下では、それがうまく働かずに、そのまま唾液が漏れ、それが重力によって口からこぼれてしまうのです。
なかには、特定のアレルギーによって過剰な唾液が分泌されていることもあります。
その場合でも、日中であれば私たちは意識的に飲み込むことができるので、それほど問題になりません。
しかし、睡眠中は体が余分な唾液を意識して飲み込むことができないので、そのまま流れ出てしまうのです
また、風邪などで鼻が詰まると口呼吸になりやすく、それが原因でよだれが垂れやすくなります。