「竜脚類」と呼ばれる首の長い恐竜は、地球を歩いた最大の動物でした。
しかし、不思議にも、約1億5,400万に生息していた竜脚類「ディプロドクス」の歯から、彼らの食べ物はシダなどの地面表に近い植物であったことが発見されたのです。
では、背の高い木の葉を食べたのではないのなら、なぜ長い首が必要だったのでしょうか?
どうやらその答えは「摂食包囲域」に関係しているようです。
いわば、私たちが、イスに立たずに座ったまま食べ物に手が届く範囲です。
さっそく以下に竜脚類がなぜ長い首を必要としたのかについて紹介します。
恐竜にはなぜ長い首が必要だったのか?
生き物は、食事のためとはいえ、動きまわるとそれだけエネルギーを消費します。巨大な竜脚類ならなおさらエネルギー消費も大きいはずです。
そこで長い首の登場です。
竜脚類の全長はスクールバス2~3台分、首の長さはキリンの6倍にも及び、体重はゾウ4頭分ともいわれています。
動かなければ動かないほど、エネルギーを節約できるというわけです。
長い首のおかげで、お腹を空かせた竜脚類は、食べ物がたくさんある場所まで行き、そこからは動かずに地面に近づくようにしゃがみ、体から遠く離れた場所にある食べ物まで首を使って、何時間も食べ続けることができたようです。
彼らの大きな体は、必要なエネルギーを満たすために大量の食料を必要としました。
そして、大きな体は捕食者から身を守るだけでなく、竜脚類に大量の植物性物質を消化するのに必要な巨大な内蔵器官を与えたようです。