あなたはコウモリと同じくらい寝ているのか、それともヤギと同じくらい寝ていないのか?
あなたに一番近い睡眠サイクルをもつ動物は何だと思いますか?
さっそく以下に、動物の睡眠時間についてみていきましょう。
どの生き物が最も有名なお寝坊さんで、どの生き物が何ヶ月も一睡もしていないのか、見ものですね。
カタツムリ – 最長数年
「カタツムリ」は、ねばねばした身体で周囲に引っ付いてどこにでも寝ることができます。
私たちのように睡眠サイクルというものはなく、一度に15時間くらい、寝たり起きたりを繰り返した後、30時間以上活動できます。
しかし、極端な条件下(乾燥しすぎた場合など)では、カタツムリは数年間眠り続けることもあるようです。
カエル – 冬の間ずっと
カエルのなかには、奇妙な動物用不凍液が備わっている種もあり、皮膚の下や体腔内に氷の結晶ができても細胞が傷つけられることはありません。
たとえば、アメリカアカガエルにおいては、寒い冬の間、春が来るまで呼吸をせず、心臓も鼓動しないのです。不思議ですが、目を閉じていても、常に警戒はしているようです。
冬の間、カエルは凍ったまま眠り続け、春になって解凍されると再び活動し始めます。
パイソン – 最大23時間
ヘビにはまぶたがないため、いつ眠っているのか分かりにくいかもしれません。
通常、ヘビは、週に一度くらいで、めったに食事をしません。
残りの時間は、食事を消化するのに費やされ、それらは大量のエネルギーを必要とします。
だからこそ、ニシキヘビは18時間から23時間眠り続け、夕方の短い散歩のために目を覚ますことも珍しくはありません。
コアラ – 22時間
コアラの睡眠時間が長いのは、怠け者だからではなく、繊維質の多い食べ物を消化するために多くのエネルギーを必要としているからです。
ちなみに、コアラのお気に入りの寝姿は、木の枝に挟まれるように寄り添うか、木にしがみつくかのどちらかのようです。
ホオヒゲコウモリ – 20時間
夜行性(夜に活動する)であるこの空飛ぶマイクロバットは、1日に20時間も逆さまになってうたた寝をします。
ちなみに、この奇妙な寝姿は、彼らが飛び立ちやすくするため。ホオヒデコウモリは、逆さにならなければ、翼が弱すぎて自重を持ち上げることができないのです。
セイウチ – 最大19時間
セイウチが長く眠るのは、陸上で深く眠っている場合で、水中にいるときは事情が大きく異なります。
水中では、時折5分ほど息を止めて、流されないように歯で氷床を噛みながら仮眠をとる程度だといわれ、最長で84時間も眠らないことがあるようです。
トラ – 16時間
トラは、約65%以上を睡眠に費やします。
彼らは、岩陰や草、獲物の近くなど、休息に適した場所を慎重に選びます。
人間 – 6~8時間
実は、私たち人間は人生の最大25年間(1/3)をスイッチオフの状態で過ごしているのです。
赤ちゃんの頃の睡眠時間は、16時間台のトラに並びますが、大きくなって仕事中毒になると、さらに下位に落ちるかもしれません。
羊とヤギ – 4時間
羊やヤギは一晩に4時間眠りますが、一度に通して眠ることはありません。
休憩を挟みながら何度もうたた寝をするのです。
羊やヤギは眠るときに、体を寄せ合って暖をとり、仲間と交互に眠って捕食者を見張りながらお互いに身を守り合います。
クジラ – 1時間
マッコウクジラは1日に1時間強の短い睡眠しかとりません。
さらに、マッコウクジラは、水面近くで垂直にゆらゆらと揺れるという、驚くべき睡眠姿勢をとります。
この姿勢で20分程度は呼吸をせず眠り、呼吸のために水面まで浮上した後、再び海面下に沈んで眠ることを繰り返します。
シャチの子どもは大きくなるまで眠らない
シャチの赤ちゃんは、生まれてから数週間、ときには数ヶ月間、まったく眠りません。
親が休んでいる間も、泳ぎまわるのです。
そうすることで体温を保ち、捕食者から身を守っていると考えられています。
イルカは決して眠らない
イルカは 「ロギング 」と呼ばれる深い眠りに入ることがあります。
しかしそれでも、イルカは脳の半分だけをシャットダウンし、パワーダウンした脳の半球と反対側の目だけを閉じて眠るのです。
こうすることで、彼らは常に警戒し、トラブルに気を配ることができると考えられています。