「肉離れ」や「筋違い」はどのようにして引き起こされるのか?

2017年11月17日

スポーツをしていると「肉離れ」や「筋を違える」という言葉を耳にすることがよくあります。

これは、筋肉に、なんらかの衝撃が加わったり、ムリにひねったりすることで筋繊維を痛めてしまった状態で、寝違えたケースも、これと似たような症状だといえます。

それでは、筋を違えたとき、実際に筋肉はどうなっているのでしょうか?なぜ、筋を痛めると、動かすことができなくなるのでしょうか?

ここでは、筋肉の仕組みをもとに、筋を違えるとはなにかについて分かりやすく紹介します。

人体の筋肉の特徴

人の体の筋肉は、大きく分けて3つのタイプに分かれます。私たちが体を動かすときに使う骨格筋、心臓周囲の心筋、および、血管の壁や消化管に分布して臓器を動かす内臓筋です。

私たちが意識的にコントロールしたり、身体の動きによって損傷を受けたりするのは骨格筋だけで、おそらく、ほとんどの人がイメージする筋肉がこれに相当します。

骨格筋は、文字通り、骨格に付着した筋肉です。数千もの筋繊維が規則正しく配列した筋肉(横紋筋)で、それらが束になって収縮することによって、歩く、走るといった動作の弾力性やスピード感、力強さなどを生み出しています。

ただし、ひとつひとつの筋繊維は非常に脆弱で、傷つきやすいという性質があります。

筋を違えるとは

骨格筋は、予期せぬ動きや無理な動きをすると、筋線維に大きな負担がかかり、その一部、または、全部を裂いてしまうことがあります。

どのような動きでも、筋繊維が細胞単位で目には見えないダメージを受けることは避けられませんが、微細な損傷であれば、体の免疫システムによって、自然に(主に夜間に)修復されていきます。

しかし、全体の筋繊維のうち、5%が引き裂かれた場合、筋肉が引っ張られることによって不快な痛みや違和感を伴うようになります。そうなると、筋繊維の傷の治癒には休息が必要です。

さらに多くの筋繊維が引き裂かれてしまった場合は、捻挫を引き起こし、筋肉の使用を1ヶ月以上制限しなければならなくなります。完全に断絶でもしたら最悪です。 筋肉内のすべての筋繊維が引き裂かれてしまうと、修復には手術が必要となります。

骨格筋のなかでも、腰や膝、首周辺の筋肉は、他の部位よりも怪我のリスクが高くなります。 特に、ハムストリングのような2つの関節をカバーする筋肉は、収縮中に怪我をする可能性が最も高いといわれています。素早い動きをする筋肉も、高いリスクを伴います。

筋違いを防ぐ方法

肉離れや筋違いを防いで体を安全に動かすには、日頃から身体の柔軟性を保つことが大切です。

トレーニングをするときは、前後のストレッチを決して抜かさないでください。