カバは草食動物なのになぜ強いの?噛む力や攻撃力の秘密とは

2021年10月15日

カバさん。

それは、丸々とした体、短くてずんぐりとした足、にっこりとした笑顔がとてもかわいい動物です。

しかし、もしカバに出会ったら最後。

カバは無害に見えるかもしれませんが、決してそうではありません。

あのマサイ族でさえ、ライオンよりカバを恐れるといわれ、アフリカでは、年間約500人がカバに命を奪われています。その数はなんとライオンの2倍。

今回は、なぜカバは世界で最も恐ろしい動物のひとつといわれるのかについて、カバの攻撃力や食事内容、破壊的な糞のナゾについて、カバの強さの秘密を中心に紹介します。

カバの大きさは陸上動物で2位

カバは地球上の陸上動物の中で、ゾウに次いで2番目に大きな動物です。

しかし意外なことに、カバはゾウよりもクジラに近いといわれています。

オスのカバの体長は約3.5メートルから4メートル、高さは約1.5メートル。

体重は大型だと3,200kg(3.5トン)にも達し、これは小型車3台分の重さです。

その巨体にもかかわらず、時速40kmものスピードで陸上を走ることができ、水中では時速60kmで泳げるのです。

驚異的な顎の強さ

カバは、口を180度開けることができることを知っていますか?

しかも、ピンク色の巨大な口の中には、51cmにもなる巨大な牙が入っています。

カバの噛む力は1,827PSIにもなります。文句なしに草食動物では顎の強さナンバー1。

私たちがチョコレートバーを折るように、カバは簡単に人を真っ二つにしてしまうのです。3メートルものワニでさえ噛みちぎられてしまいます。

こんなに大きな口と歯を持っていたら、人食いだと思うでしょう。

しかし、実際には、彼らは草食動物です。

草食動物なのになぜ驚異的な噛む力をもつのか

カバは、主に草を食べています。

草しか食べないのなら、なぜあの巨大な牙と180度も開く口が必要なのでしょうか?

それは、他のカバと戦うため。

カバはとても攻撃的で縄張り意識が強いため、人間にとっても非常に危険な存在なのです。

人間がカバに襲われる原因

実のところ、カバに襲われて人間が死亡する原因の多くは、人がカバの縄張りに入って狩りをしたり、迷惑をかけたりすることにあります。

カバはあなたを食べたりはしませんが、特にあなたが彼らを怒らせた場合には、すさまじい攻撃を仕掛けてくるでしょう。

「カバには近づかないほうがよい」のは言うまでもありません。

しかし、コロンビアで悪名高い麻薬王、パブロ・エスコバルは、この忠告を聞き入れませんでした。

彼はカバをはじめ、キリンやゾウなどのエキゾチックな動物を飼っていたことで有名です。

1993年に彼が殺されたとき、コロンビア政府は彼の全資産を差し押さえ、所有するすべての動物を押収しました。

ほとんどの動物は動物園や水族館に移されましたが、4頭のカバがコロンビアの水路に流れ込み、増殖してしまったです。

その子孫のうち、40から60匹が今でもコロンビアに生息し、農作物を踏み荒らしたり、人間に襲いかかったりしています。

さらに悪いことに、カバはコロンビアの水路を汚染し続けています。

カバは糞でも攻撃

さらに悪いことに、カバはコロンビアの水路を有害な糞で汚染しています。

カバの糞は、藻を発生させ、それによって魚が利用できる酸素が減ることで、多くの在来種の命を脅かしています。

このようにカバは人間にとって危険な存在ですが、実は、人間はそれ以上にカバにとっての危険な存在なのです。

カバは絶滅の危機に瀕している

カバはかつて、サハラ以南のアフリカ全域に生息していましたが、今では東アフリカ諸国の保護区にしか生息していません。

人間と動物の衝突を最小限に抑えるため、または、カバの脂肪や牙を目当てに毎年何百頭も射殺されているからです。

カバは大きく攻撃的ですが、なんとか絶滅させるのだけは避けたいものです。

もし、カバに会ってみたいなら、動物園に行けば安全に挨拶することができますよ。