クマってどんな動物?

「クマ」の生態~キッズサイエンスキッズサイエンス

南米の山々から北極の流氷、中国の竹林まで、クマは世界各地に生息しています。

クマは、肺呼吸をする温血動物で、毛皮に覆われ、赤ちゃんに母乳を飲ませる哺乳類です。

今回は、「クマ」ってどんな動物なのかを子供にもわかりやすく紹介します。

クマの種類

世界には8種類のクマがいます。

ヒグマ、ホッキョクグマ、ツキノワグマとしても知られるアジアクロクマ、アメリカクロクマ、「ハニーベア」とも呼ばれるマレーグマ、ナマケグマ、メガネグマ、ジャイアントパンダの8種です。

クマは、北米、南米、ヨーロッパ、アジアなどで見ることができます。

かつてはアフリカ北部にも生息していましたが、1870年代に絶滅しました。

他のほ乳類よりも比較的体が大きく、毛が短く、足が太く、目が小さく、耳が丸く、尻尾が短いことで見分けやすいでしょう。

地球上で最大のクマはホッキョクグマで、体重は730kg以上にもなります。

現生する最小のクマはマレーグマで、平均体重は50kgから70kgほどしかありません。

身体の特徴

クマの前足の先端には長い爪があり、この爪は引っ込められません。

つまり、クマの爪は常に出ているのです。

四足歩行動物で、通常は4本足で歩きますが、後ろ足だけで立ち上がることもできます。

クマはゆっくりとしているように見えますが、時速55キロのスピードで走ることもできます。

また、通常、登ったり泳いだりするのが得意で、鋭い嗅覚と聴覚を持っています。

子連れの母親を除き、クマは通常単独で行動し、25歳くらいまで生きることができます。

冬眠する生き物

寒冷地に住むクマは、食べ物が手に入りにくい冬になると、冬眠をすることがよくあります。

冬眠中、クマの体温は下がり、心拍数は遅くなり、食事やトイレのために目覚めることはありません。

冬眠に備えてクマは、冬を乗り切るのに必要な脂肪をつけるため、できるだけ多くの食べ物を食べます。

ヒグマのなかには1日に約40kgもの餌を食べるものもいるほどです。

種類によっては冬眠が7カ月も続くこともあり、冬眠中に体重の半分を失うこともあります。

食事

ほとんどの場合、クマは雑食性で、肉も植物も食べます。

ただし、ほとんど肉しか食べないホッキョクグマと、ほとんど植物しか食べないジャイアントパンダは例外です。

クマは昆虫、木の実、ベリー類、樹液、蜂蜜だけでなく、植物の根や魚、他の哺乳類も食べます。腐肉、つまりすでに死んだ動物までも食べることができます。

生態系の頂点

ほとんどのクマは、生態系の頂点に立つ捕食者です。

つまり、他の動物がクマを狩ることはありません。

しかし、大型の捕食者であるクマにとっても危険な存在はあります。

人間です。

クマと人間が近くに住む場所では、どこでもトラブルが起こりやすく、かつては、人里に近づきすぎたクマは、人や家畜を守るために、また肉や厚い毛皮のために命を奪われていました。

今日、クマが最も脅威にさらされているのは、生息地の喪失と、森林が伐採され農場や都市のために畑が作られることによる人間の居住地の拡大です。

すでに、世界に8種いるクマのうち、ヒグマとアメリカクロクマを除くすべての種が絶滅の危機に瀕していると考えられています。

つまり、私たちがこの大きくて興味深い生き物と世界を共有する方法を学ばない限り、いつの日かクマは永久にいなくなってしまうかもしれないのです。

今日は、クマについて楽しく学んでいただけたなら幸いです。

参照元:All About Bears for Kids: Bears for Children