モデルの歩き方は、なぜきれいに見えるのでしょうか?
いったい私たちとは何が違うのでしょうか?
ここでは、米国のアリゾナエージェンシーのモデル、ペイジが、ランウェイでの上手な歩き方を動画でアドバイスしたものやエチケットコンサルタントの説明を参考に紹介します。
まず、座り方、立ち方、歩き方、すべてにおいて最も重要なことから始めましょう。
それは良い姿勢です。
それこそがあなたの第一印象や存在感を決める重要な要素となります。それらの99パーセントは良い姿勢から生まれます。
では、良い姿勢の要素とは?
背中が曲がったり、あごが出たりするのではなく、肩を後ろに引いて背筋をまっすぐに。頭は高く、あごは床と平行に、腕や手をあちらこちらにふらないで、自然に流れるイメージで。
モデルのウォーキングレッスン
まずは、モデルのペイジさんの歩き方を見てみましょう。
姿勢の注意点
以下は、美しい歩き方、立ち方、良い姿勢の取り方について、国際的なソーシャル・エチケット・コンサルタントであり、『Etiquette: The Least You Need to Know』の著者でもあるジャミラ・ムサエワさんからのアドバイスです。
あごと頭の位置
頭は高い位置にキープするようにまっすぐ上に、あごは地面と平行に、視線を集中できる場所を見つけて見つめるようにすると、頭が上下しません。
頭の位置がどこにあるべきかを想像することは、美しい姿勢をするうえでとても助けになります。
まるであなたの頭を空に向かって引っ張っている目に見えない糸が、背骨から頭までずっと続いているように。
ある意味、風船のようなものが頭を持ち上げてくれているようなものです。
頭の位置を高く、ただし、あごを上げすぎないようにしてください。
なぜなら、自信に満ちた表情とはまったく違う、傲慢なイメージを与えてしまうからです。
お腹を引っ込める
ハイウエストジーンズにタックインしたスタイルなら自然におなかが引っ込みやすくなって便利です。
ハイウエストのジーンズがない場合は、歩くとき、立つとき、座るときすべてにおいてお腹を引っ込めることをイメージしてください。
お腹を引っ込めることで、背中を支え、より伸びやかでまっすぐな姿勢になります。
肩を下げる
良い姿勢の3つ目の要素は、肩を後ろに、そして、下に落とすようにすること。
肩が上がっていると、より緊張した、よりストレスのある表情になります。
これは、歩くときや立っているときは特に重要です。
そこで、肩が後ろに下がっていることを確認するのにおすすめなエクササイズを紹介します。
肩を後ろに2、3回まわして、意識して少しおおげさに肩を落とすことです。
良い姿勢かどうかをチェックするには、自宅でこのウォールテストを試してみてください。
まず、背中を壁につけて立ちます。
そして、後頭部、肩甲骨、お尻が壁に触れるようにします。
足のかかとは壁から5~10センチ離れたところに置きます。
背中と壁のすきまが空き過ぎていたり、手が入らなかったりした場合、おなかを引っ込めておへその位置を調節してください。
そして、このまま歩き始めます。歩きながら姿勢が崩れたと感じたら、壁を背にしてやり直してください。
歩き方
決してお尻を振りすぎないこと。まっすぐを意識して自然な感じを保ちます。
頭に本を乗せたまま歩くエクササイズや、手に重りをもって歩くトレーニングを取り入れると、それらがないときにより良い結果が得られます。
歩くときに手を前後に自然に動かしていると、体のバランスも保ちやすくなります。
一般的に、ヒールを履いて歩くと背が高く見えるだけでなく、ほっそりと見えます。
というのも、ヒールを履いていると、自然とお腹が引っ込み、背中が少し弓なりになるからです。
ヒールを履いて歩く場合、モデルのような感覚で床に一直線の線があると想像してください。
だから一歩を踏み出し、二歩目は一歩目の内側に入るようにします。
猫や虎が歩いているような感じで、良い姿勢を思い出してください。
肩は後方に下ろし、頭はまっすぐ、あごは地面と平行にする。
ヒールを履いているなら、歩幅は小さく、少し内股気味になります。
自信をもって自然に。後は練習あるのみ。
はじめは快適な靴を履いて、歩き方に自信が持てるようになったら、ヒールを履いて練習を始めましょう。