ハチドリは、後ろ向きも含めてどんな方向にも飛ぶことができることで知られる小さな鳥です。
鳥類のなかで最も体が小さく(10cmにも満たないほど)、時速60マイル(約95キロメートル)もの速さで飛ぶことができます。
代謝が速いため、常に食べ続ける必要があり、花から花へと絶えず動き回っています。
なかでも最も注目すべきは、ハチドリはホバーリング(飛行中に空中停止)ができるということです。
これは、他の鳥には見られません。
以下に、自然界の驚異ともいえる素晴らしいハチドリの生態について紹介します。
ハチドリの食事
ハチドリは北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカに生息し、何百種類もの種類があり、それぞれがユニークな色や模様を持っています。
ハチドリについて最も興味深いことのひとつは、餌を食べる方法です。
温血動物の中で最も代謝が高い鳥で、昆虫も食べますが、主には花の蜜でエネルギーを得ています。
ハチドリはとても細長いくちばしを持ち、花にくちばしを差し込むようにして入れて、器用に蜜を吸います。
蜜をもとめて花から花へ、鮮やかでカラフルな羽を使って常に飛び回るのです。
ハチドリは、特に子育て中には、昆虫を食べることもあります。
驚異的な飛行能力に加え、ハチドリは驚くべき渡り鳥としても知られています。
寒さを逃れ、餌を見つけるために、毎年何千キロも移動する種もいるほどです。
子育て
春になると繁殖地に戻り、小さな巣を作って粒のような卵を産み、子育てをします。
ハチドリは、小さな体にぴったりの小さなカップ状の巣を作ることで知られています。
巣は通常、小枝やコケなどの植物で作られ、羽毛やクモの糸などの柔らかいもので覆われていることが多いようです。
ハチドリのメスは、くちばしと足を使って巣を作り、卵を産むのにちょうどいい大きさと形になるまで形を整えながら1週間もかけて巣を作ります。
ハチドリの巣は信じられないほど小さく、通常は2インチ(約5センチ)未満の大きさしかありません。
あまりに小さいため、葉や苔の小さな塊と見間違ってしまうほどです。
巣の中では、メスのハチドリが2~3個の小さな卵を産みます。
卵は2週間ほどで孵化し、母親はそれから約3週間くらい巣に留まってヒナが自分で飛べるようになるまで餌を与え続けるのです。
ハチドリはまさに自然の驚異ですね。