人が死んだ後の体には何が起こり、どうなっていくのか?

2016年11月21日

人間にとって死は悲しいものであり、かつ、避けられないものです。

さて、人が死んだ後の体は、一体どうなっていくのでしょうか?どうして、青白くなったり、腐敗臭や筋肉の硬直(死後硬直)が起こるのか不思議に思ったことはありませんか?

ここでは、人が死んでしまった時点から身体に起こり始める、いくつかの奇妙で少し不気味なできごとについて、時間の経過ごとに科学的に解明されていることを紹介します。

死後に身体に起こる現象

体が冷たくなる
人は、死んだ後、室温に達するまで、1時間ごとに、体温が0.8度ずつ下がり始めます。
細胞が死んでいく
肺や心臓の働きが停止してしまうと、体中の細胞が、酸素不足によって徐々に死滅していきます。体の細胞は、 心臓が動かなくなってもすぐに死ぬわけではなく、数分間は生きて二酸化炭素を排出し続けるため、体は徐々に酸性化していきます。
そして、細胞内にある酵素が、細胞膜を分解して、徐々に破れた箇所からあふれ出ていき、周囲の細胞の細胞膜をどんどん破壊していきます。
筋肉がゆるむ
体中の筋肉のハリが無くなり、緩んでいくため、それが排便や排尿につながります。(死ぬ間際に、トイレに行くのを我慢していた場合、あまり想像したくはない情景になってしまうかもしれません。)
血液があふれ出る
血管が壊れて、血液がこぼれ始め、体中に流れ出します。これによって、顔や体が変色し始め、仰向けになっている場合は、重力によって、血液が背中側にどんどん移動していくので最終的に青白くなります。
死後硬直が起こる
心肺機能が停止した後、約2時間から6時間後に死後硬直が起こります。
生きている間は、自分の意思で筋肉を収縮、弛緩(ゆるむこと)させられますが、細胞がエネルギーを全て使い切ってしまった時点から、タンパク質の繊維が筋肉をこわばらせるため、遺体が硬くなります。この筋肉のこわばりは、約3日間続きます。
腐敗が始まる
死後、2、3日後から腐敗が始まります。
胃腸(消化管)内にいたバクテリアが、体中の脂肪や細胞組織を分解し、液化していきます。このときに出される化学物質やメタン、硫黄水素のようなガスが、強烈な腐敗臭の原因です。
そして、発生したガスでおなかが膨れ上がり、ガス圧によって、体内に閉じ込められていた液体や血液が体外にあふれ出します。
うじ虫やバクテリアが体を侵食していく
腐敗臭に惹き寄せられて、ハエがたかり、体内に卵を産み付けます。ハエの卵は1日で孵化し、うじ虫が身体を侵食し始めます。うじ虫をエサに他の昆虫や生き物も寄ってきます。
酪酸発酵が起こる
死後20日から50日が経過した頃から、酪酸発酵が起こり始め、骨から肉が離れて乾燥していきます。
白骨化する
身体は全てバクテリアや生き物によって分解され、骨だけが残されます。