虹が見たいですか?
実は、雨が降らなくても、外にいなくても、家の中で自分だけの虹を作ることができます。
ここでは、虹がどのようにしてできるのか、虹の色の順番の理由などを学び、実際に家で虹を作る実験方法や外で虹を見つけるときのポイントについて紹介します。虹の出やすい場所、時間帯など役立つ情報も満載。
家で虹を作る方法
用意するのは、透明なガラスと水、白い紙、そして晴れた日です。
まずは、家の中で日当たりがよく、明るい場所を見つけてください。窓のそばがベストです。
白い紙を太陽の光が差し込む場所に置き、その上に半分ほど水を入れた透明なガラスのコップを置きます。
やることは、それだけです。
さぁ、虹は見えましたか?
虹は、こんなに簡単に作ることができるのです。
虹が出ない場合は、虹が出るまで紙からまっすぐグラスを持ち上げて、もう一度そっと置くか、慎重にグラスを傾けて太陽光線に当ててみる必要があるかもしれません。
虹の色はどこから来たのか?
紙の表面に虹が見えたら、それを注意深く見てみてください。
何個の色が見えますか?
分かりにくいかもしれませんが虹は、赤、オレンジ、黄、緑、青、そして、紫でできています。
では、これらの虹の色はどこからやってきたのでしょうか?
これらの色はすべて太陽光に含まれる色なのです。
それらの色が全て混ざっているために、私たちには簡単には見えないだけなのです。
ではどうして見れなかった虹がガラスを通すと見えるようになったのでしょうか?
虹はどうやってできるのか
太陽の光が、空気中からガラスの中の水に移動すると、光は特殊な方法で曲がります。
曲がると、光は虹のすべての色に分離します。
私たちは、これを光の屈折と呼びます。
外では、太陽の光がたくさん降り注ぎ、空気中の水分がたくさん存在するときに虹が生まれやすくなります。
特に大雨が降った後や、滝の下の水しぶきが飛び散っているところなどでは、大気中の水滴がコップの水と同じように作用し、空気中から小さな水滴に差し込んだ光を屈折させて7色に分離するのです。
さて、ここでは、紫が一番上にあり、赤が一番下にあることに注目してください。
でも、虹の場合は順番が逆になりますよね?
これは、各色が水滴の内面ではね返り、異なる角度で水滴から出て私たちの目に届くために起こります。
光の屈折は、身近なところでも見られます。
蜃気楼が見えるのも、星が夜空でキラキラとまたたくのも、水に入れた鉛筆が曲がってみえるのも、光の屈折によるものです。
虹の色に順番がある理由
空の高い位置にある水滴からは、赤を除くすべての色が、私たちの視線の上の角度から出てきます。したがって、私たちの目に届くのは赤だけです。
一方、下の方では、紫を除くすべての色が、私たちの視線より下の角度で出てきます。したがって、私たちの目に届くのは紫だけです。
同様に、赤と紫の間の色は、先ほどの赤よりも下にオレンジ色、次に黄、緑、水、青の順で目に届くのです。
さて、虹のでき方がわかったところで、次に雨が降ったときには虹探しに出かけてみたくなりませんか?
虹が出やすい場所や時間帯
時々降る雨は、世界を洗い流してすがすがしいものにくれるし、水たまりに飛び込む楽しみを与えてくれます。
そして、なんといっても雨の日は特別なもの「虹」を見るチャンスでもあります。
ぜひ虹探しに出かけてみてください。長靴とレインコートを忘れないでね。
実は、虹探しでは、覚えておきたいポイントがあります。
また、虹は空の高いところに出るので、午後から夕方にかけて探すと見つけやすいでしょう。
どんなどころで虹が見えたかデータを残しておくのもおもしろそうですね。