クラゲにはたくさんの種類があり、数時間しか生きられないものから、数ヶ月生きるものもあれば、数年生きるものもあります。
しかし、「不死身のクラゲ」として知られるべニクラゲの一種は、永遠に生きるといわれています。
ウソのような話ですが、ベニクラゲが死なないクラゲといわれるのには以下のような理由があります。
クラゲのライフサイクル
まずは、クラゲのライフサイクルを観察してみましょう。
多くのクラゲはポリプから無性生殖によって生まれます。
クラゲの受精卵は、繊毛を使って水中をぷかぷか漂う「プラヌラ」と呼ばれる幼生を発生し、岩や海底などの硬い表面に付着して、イソギンチャクのような形をした「ポリプ」に変化ます。
その後、ポリプから「出芽」というプロセスを経て、遺伝的に同じクラゲの赤ちゃんをたくさん産み出していくのです。
通常のクラゲは、老いていくとそのまま溶けてしまいますが、「不老不死のクラゲ」として知られるベニクラゲは、再び若返ることができます。
不老不死のクラゲの秘密
死にゆく運命の生命体が、全ての細胞の遺伝子プログラムをライフサイクルの初期段階に戻して若返るなんて本当に不思議ですね。
これによってベニクラゲは、食べられたり、致命的な損傷を受けない限り、自分のクローンで命を絶やさずに増え続けることができるのです。そあして、これが不老不死と呼ばれる理由です。