庭でおいしい野菜を育てて食べたい。
では、大根や豆、トマトなど多くの植物が育つために必要な2つのものって何か知っていますか?
水と光です。
あれ?植物が成長するために必要なものの中に、土が含まれていないのはなぜ
https://cucanshozai.com/2022/09/grow-plants.html?
もちろん植物にはそれが育つ場所は必要ですが、どうやらそれは土でないといけないわけではないようです。
以下に実験をしてその理由を考えてみましょう。
植物に土が必要な理由
草のような小さな植物から樹木のような大きな植物まで、すべてのほとんどの植物は土の中で育ちます。
これらの植物には根があり、根は地中を伸びてさまざまな働きをします。
根の役割
主な役割のひとつは、植物が風に飛ばされたり、茎や葉が倒れないようにないようにしっかりと支えて固定することです。
根はまた、葉が日光に向かって伸びるとき、植物を直立した状態で安定させるのにも役立ちます。
根はまた、植物が(浸透圧を利用して)水を吸収するのを助けます。
私たちが植物に水をやるとき、通常は土に水をかけますね。
水は、土を伝って根に浸透しますが、根に吸収されるのは水だけではありません。
細かな根を広げて表面積を増やし、土の中に混ざっている養分も吸収しているのです。
養分とは、ちょうどビタミンやミネラルなどの栄養分が人間の成長や健康維持に役立つように、植物の成長と健康維持を助けるものです。
しかし、植物のなかには、土がなくても育つことができるものもあります。
土の無い所で植物を育てる実験方法
健康な土は根が伸びるための素晴らしい場所です。
そして、その方法を実証するために、とても簡単な実験を行ってみましょう。
どのような植物でもこの実験がうまくいくわけではありませんが、レタスの種はこの方法でかなりうまく育つようです。
レタスの種は、濡らしたペーパータオルを入れたビニール袋の中で発芽させました。
発芽した芽と根を水を含ませたコットンに固定。
根の成長に必要なもの「水、養分(水に混ざって見えない)、酸素、光」
根の成長に欠かせないのは、水と養分と、あとひとつ、酸素を失って根腐れを起こさないための「空気」、そして光です。
さっそく水と酸素を提供するための容器をペットボトルで作ってみましょう。
ペットボトルの上を切り取って逆さにしてはめこみます。根が浸かる高さにあわせて水を入れるラインにマジック(フタの高さ)で印をします。
水槽用ポンプを使って、(ペットボトルに穴を開け、そこから)水と養分に空気を送り込むとなおよいでしょう。
種を植えた綿をひっくり返したフタの上に置いて、根が濡れるようにします。
そして、植物にたっぷり光が当たるように窓際に置いて、ポンプのスイッチを入れて、あとは待つだけ。
植物の成長には時間がかかるので、少なくとも2週間は待つ必要があるでしょう。その間、必要に応じて水を足してください。
土を使わないで植物を育てる理由
では、植物は土でも育つのに、なぜわざわざ土を使わない方法で育てる必要があるのでしょうか?
実際に自然界には、土で育たない植物もあります。
例えば、熱帯雨林の木の枝や幹に根を張って育つ植物です。
それらの植物は、高いところにあるため、根が木の枝や幹に張り付くことで、太陽の光をたっぷり浴び、熱帯雨林の湿った空気から必要な水分を得ることができます。
根はまた、木の枝に溜まったものから必要な栄養分を取り込むこともできます。
また、土が手に入らない人は、この方法で植物を育てる必要があるかもしれません。
例えば、多くの都市では大きな農場を作る場所がありませんが、野菜を食べる必要がある人はたくさんいます。そんな時に屋内で土を使わないで植物を育てられると必要な食料が安定的に確保できますね。
これは、国際宇宙ステーションの宇宙空間でも実際に使われている方法でもあります。