唾液がなくても味は分かるのか?

人体の不思議

舌の味蕾が食べ物を味わうには、まず食べ物からの化学物質が唾液に溶ける必要があります。

こうして溶けた化学物質は、味蕾にある受容体によって感知され、苦味や甘味、塩味、酸味などを感じることができるのです。

つまり、食べ物は唾液と混ざりあわないと味がわかりません。

以下に、唾液の反応なしに味を感じることができない理由を、唾液の役割と味蕾についてをもとに分かりやすく紹介します。

唾液の役割

唾液の主な役割は、味覚にある受容体への化学物質の輸送と保護です。

唾液によって無事に届けられた食べ物の分子は、味蕾にある受容体に結合し、味として検知されます。

また、唾液には、炭水化物を糖に分解するアミラーゼと呼ばれる酵素も含まれています。

したがって、唾液がないと、炭水化物を含む食べ物の味が変わってしまう可能性があります。

また、唾液には天然の殺菌成分も含まれているのです

味蕾とは

食べ物の味を感じる味蕾は、舌をはじめ、頬の内側、天井、喉の上側などに約10,000個あるといわれています。

舌の表面だけでも、何千もの味蕾があり、苦みは舌の根本付近、塩味や甘味は先端、真ん中付近ではうまみ、酸味は両サイドに主にあります。

参照元:

Can we Taste Food without Saliva?