「サイ」ってどんな動物?

動物・植物・生き物

サイについて学びましょう!

サイの英語名「Rhinoceros(ライノサラス)」は、古代ギリシャでを意味する「rhino」、を意味する「ceros」というラテン語に由来しています。

サイのすべての種は、鼻に20から60センチメートルにも達する角を1本または2本持っているからです。

世界には5種類のサイがおり、そのうち2種類(シロサイ、クロサイ)はアフリカに、3種類(スマトラサイ、インドサイ、ジャワサイ)は東南アジアに生息しています。

アフリカに生息する2種のサイは、世界で最も体重の重い陸生哺乳類5種のうちの1種で、大型のオスの体重は約2,300キログラムにも達します。

以下にサイについてさらに詳しくみていきましょう。

サイは大きな哺乳類

サイは大きな動物です。

小種のスマトラサイでさえ、体長は2.5メートルに達し、

サイのなかでは最大種となる「シロサイ」においては、4メートルにもなります。

サイの毛はほとんど生えていませんが、そのほとんどは耳と尾の先端にあります。

サイは、温血動物であり、空気を吸い、赤ちゃんにミルクを与えるほ乳類です。

草食動物で、主に葉を食べますが、種類によっては、草や木や茂みの葉を食べるものもいます。

泥遊びが好きな理由

サイの皮膚は厚く、灰色がかった色をしており、鎧(よろい)の板のようにしわが寄っています。

皮膚は厚く丈夫ですが、太陽や虫刺されから身を守るには十分ではありません。

そのためにサイは泥を必要とします。

サイは泥んこになるのが大好きな動物なのです。

厚い泥の層は天然の日焼け止めのような役割を果たし、日焼けを防ぎ、虫に皮膚を刺されにくくします。

また、泥の壁は暑い日にサイが涼むのにも役立ちます。つまり、泥だらけのサイは幸せなサイなのです。

サイの特徴

サイは両足に3本の指があり、それぞれの指の先には鈍い爪が生えています。

視力は低いが、聴覚は鋭く、優れた嗅覚を持っているため、餌を見つけたり、脅威を察知したりするのに役立っているのです。

一般的に、サイは単独で生活することを好みますが、最大10頭のグループで生活する種も確認されています。

このようなサイの集団は「crash:クラッシュ」と呼ばれます。

サイは通常、人との接触を避けますが、攻撃的なオスや子を連れた母親が、前触れもなく突進してくることもあるようです。体が大きいにもかかわらず、最高時速約45キロメートルで突進することができます。

大人のサイには天敵はいませんが、サイは地球上で最も絶滅の危機に瀕している種のひとつです。

残念なことに、サイは「角」のために人間に殺されているのです。

サイの角はケラチンでできており、私たちの髪や爪を作るのと同じ材料ですが、薬として使えると信じられています。

人々のなかには、サイの角のために多額のお金を支払う人もいるため、密猟者によって殺され、いくつかの種は絶滅の危機に瀕しているのです。

一方で、野生動物保護区に置き、密猟者からサイを守るために最善を尽くしている人たちもいます。

参照元:Rhinoceros for Children