目が2つある理由を理解するために、まずは、右目を閉じてみてください。
右側にテーブルが置かれている場合、それが見えますか?
見えないですよね?
実は、それが目が2つあることに深く関係しています。
では、さっそく以下に、私たちに目が2つある理由についてみていきましょう。
視野の広さ
私たちの両目は連動して機能し、視界を正確に見て、判断し、認識するのに役立ちます。
目が2つあると、より広い視野が得られます。
両目が開いていると、水平方向の視野は約180度にもなります。
ただし、片目しか開いていない場合、水平視野はわずか150度程度と、20~30度くらい視野が狭くなります。
これが、先ほど右目を閉じると、右側のテーブルを見ることができなくなった理由です。
両目のメカニズム
私たちの左右の目は、同じ物体を少し異なる角度から見ていることを知っていますか?
そのため、左目だけで見た映像と、右目だけで見た映像はそれぞれわずかに異なります。
私たちの目は、これら2つのわずかに異なる画像をそれぞれ脳に送っています。
脳は、この両方の画像を組み合わせて、両目からの情報をもとに物体の3次元画像を作成しているのです。
では、3次元画像は何に役立つのでしょうか?
3次元画像は、物体が私たちからどれくらい遠いか、あるいは、どれくらい近いかを理解するのに役立ちます。
つまり、奥行きや距離の認識を向上させます。
これは、目が2つあることで、物体との距離や奥行を判断できることを意味します。