池のほとりに座っているカエルは平凡に見えるかもしれませんが、そこにたどり着くまでにはたくさんの苦労がありました。
今回は、カエルの卵から成体までのライフサイクル「変態」を追ってみよましょう。
両生類のカエルは、オタマジャクシの幼生から、陸上に適応した成体に変態するまでに、見た目だけでなく、呼吸方法まで以下のようにとてもユニークな変化を遂げるのです。
カエルの産卵・孵化
カエルは通常、ゼリー状の卵を湿った場所(多くは水中)に産み付けます。
産卵から2~3週間後、これらのカエルの卵はオタマジャクシに孵化する準備が整います。
孵化したてのオタマジャクシは、栄養価の高い卵の残りを食べます。
これらの卵には、タンパク質がたっぷり含まれており、成長を促す燃料となるのです。
幼生「オタマジャクシ」
この頃のオタマジャクシの外側にあるのは「手」ではありません。「エラ」です。
オタマジャクシが成長するにつれて、このエラはすぐに皮膚のひらひらで覆われるようにして見えなくなりますが、カエルがほぼ成長するまでは完全に消えることはありません。
オタマジャクシの特徴
大人のカエルとは異なり、オタマジャクシは陸に上がることができないので、泳ぐために使う長い尾を持っています。
また、オタマジャクシは草食動物です。
生後6週間はほとんど植物しか食べません。小さなオタマジャクシは、藻やコケ、カモガヤのような柔らかい植物を食べます。
彼らは、植物を消化するのに適した長い腸を持っていますが、成長するにつれて腸は短くなり、昆虫を獲って食べるようになるのです。
孵化後6週間から9週間の間に、後ろ足が現れます。この小さな脚は非常にもろく、まだ使える状態ではありません。
オタマジャクシの体では他の変化も起こっています。
胴体は長くなり、頭部はよりはっきりしてきます。
前足はオタマジャクシの体の中で成長し、外から確認できるほど皮膚の下でくねくねと動き始め、やがて出てくるのです。
ほとんど尻尾のある小さなカエルのように見える段階では、オタマジャクシはカエルの子と呼ばれることもあります。
変化が著しい「変態」の最終段階
変態の最終段階では、さまざまな変化が起こります。
カエルの子の口は、オタマジャクシの魚のような口からカエルの広い顎に変わり、長くて粘着性のある舌を持つようになります。
腸は短くなり、草食から肉食に切り替わり、昆虫やその他の無脊椎動物を食べるようになるのです。
尾は縮小し、体内に吸収されるにつれて消滅。
最後に、肺がその役割を引き継ぐようにエラが働かなくなり、孵化からわずか3、4ヶ月後に小さなカエルが水から出てくるのです。
いかがでしたか?
オタマジャクシがカエルに変態する様子を楽しんでいただけましたでしょうか?